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□トキヲカケル
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*性的表現有り、注意。




『トキヲカケル』


俺は真剣に悩んでいた。



「あー‥マジでやべぇ‥」

「なんだよ、軍司‥真剣な顔して」

マサが悩んでる俺を心配そうに見つめる。


十希夫と付き合って、毎週土曜日にはうちにお泊り。
もちろん、お泊りの楽しみと言えば‥二人で過ごす甘い夜の事で。

しかし、十希夫と過ごすその甘い夜の事で‥俺は悩んでいた。


「マサ‥変な事、聞いていいか?」

「なんだよ?相談ならいくらでも乗るぜ!!」

「あのさ‥」


悩みが悩みだけに‥マサ相手とはいえ、やっぱり恥ずかしい。


「なんだよ軍司、ほら話したらスッキリするかもしれないぜ!」

「俺と十希夫が付き合ってるのは知ってるよな?」

「うん」

「‥その‥マサは秀吉とエッチする時は‥どうなんだ?」

「えっ‥!?」

突拍子もない質問にマサはギョッとして驚き、動揺していた。
しかし、こっちは真剣に悩んでいた‥十希夫に対する愛情が膨らみ過ぎて「ある行為」をしたくて堪らなかったのだ。



「べっ‥別に‥俺と秀吉は普通だよ‥。噛まれたり、引っ掻かれたり、叩かれたり‥は、よくあるけど‥」

「マサ、お前‥それってDVじゃねえのか?」

「ちっ‥違うよ!俺、そういうの嫌じゃねーもん。」


顔を真っ赤にして俯くマサの言動はどこか惚気のようにも聞こえた。
すっかり秀吉に調教されてんじゃねえか‥。

ちっ、羨ましい。


そして、今‥俺が悩んでいる事を相談してみようと口を開いた。


「あのさ、マサ‥俺‥十希夫との事で悩んでるんだわ‥」

「ん‥?身体の相性が合わないとか?」

「いや‥あることを‥十希夫にしたくてたまんねえんだ‥」

「あること?」

さすがに気を許した友人でもこういう話は恥ずかしい。
しかし、いつも秀吉に組み敷かれているマサに相談するのが1番解りやすいと思った。


「が‥がん‥しゃ‥を‥」

「あ?何、言ってんだよ軍司?お前らしくねーな‥ハッキリ言えよ。」

「いや、だから‥十希夫に‥が、顔射‥を‥したくて‥悩んでる‥」


マサは目を見開いて、口をポカンと開けて数秒間、固まっていた。


「ぷっ‥ははははは!軍司、お前そんな事で悩んでたのか‥!」

「笑うな!」


「悪い、悪い」と言いつつまだクスクスと笑い続けるマサ。
追い撃ちをかけるようにマサに訪ねた。

「マサは‥秀吉にかけられた事はあるのか?」

「‥‥‥えっ!!」


先程まで笑っていたマサが一気に挙動不審な動きをする。
みるみるうちに顔が真っ赤になるのが解った。


‥ああ、この反応は。


「ははっ、マサ‥変な事を聞いて悪かったな。」

「あっ‥いや‥あのさ、軍司‥」

「ん?」

「十希夫は‥別に嫌じゃねえと思うよ‥好きな人が相手だったら‥何をされても嬉しいっていうか‥。」

モジモジしながマサが一生懸命にアドバイスをしてくれようとした気持ちは、ひしひしと伝わってきた。


「ん、ありがとうな‥マサ!」

「‥十希夫とうまくいけばいいな!」

「おう!!」



ー好きな人には何をされても嬉しい、か。


そんなマサの言葉を思い返しながら、十希夫が泊まりに来る明日が待ち遠しくて堪らなかった。


********


翌日、十希夫が泊まりにきた。
俺と十希夫はいつものように甘い雰囲気の中で身体を重ね、いよいよ絶頂に達する勢いを増していた。

腕の中で可愛く鳴き喘ぐ十希夫に俺の欲求がついに爆発した。


今日こそ、する。


「十希夫‥」

「はい‥」

息も絶え絶えに絶頂に達しそうな俺と十希夫。
とにかく早くイキたくて仕方がなかった。

思いきって悩んでいた言葉を告げる。



「か、顔に‥かけていいか?」

「‥‥‥‥えっ」


その言葉に一瞬、目を大きく見開いて躊躇する仕種を見せるも‥すぐに十希夫はコクンと頷いた。


俺は心の中で大きくガッツポーズをして大笑いをした。


それからの俺はますます律動を早めて、十希夫の腰を掴み夢中で抱いた。
身体と身体の繋がる水音が部屋中に響き渡る。



「んあっ‥軍司さ‥んっ‥激し‥」

「十希夫‥イクぞ‥も、我慢出来ね‥」

「あっ、んあっ‥はい‥軍司さ‥」


達するその瞬間、
ズルリと後孔から性器を引き出して、思い切り十希夫の顔にめがけ俺は吐精した。


「んっ‥軍司さん‥」

目をギュッとつぶり、口元をだらし無く空けて喜ぶ十希夫の姿を見て興奮した俺はいつもより長く吐精し続け、更に白濁の量を増した。


「はあっ‥十希夫‥お前‥なんて顔するんだ‥」

「え‥?」

「すっげえ、エロ可愛い‥」

精液塗れの十希夫の顔が見たかった。

目の前にある、
それはまさに俺が想像していた‥いや、それ以上に愛しくて可愛い十希夫のいやらしい姿があった。

「十希夫‥お前、やっぱ最高だわ」

「軍司さんの、顔にかけて欲しいって‥ずっと思ってました‥」


十希夫のその言葉が更に俺を興奮させる。

やべ‥また勃ってきた‥


「目の前に十希夫がいるだけで我慢ならねえのに‥そんな姿のお前を見たら、ますます歯止めが効かなくなりそうだ」

「ははっ!そんな姿にしたのは‥誰ですか?」


クスクスと笑いあいながら、十希夫に「もう一回!」とねだると‥精液まみれの顔だとベタベタするから風呂に入りたい。と言い出した。


「十希夫!それなら風呂でシようぜ!」


幸い誰も家族はいなかった。
俺の家の浴室では、
本日2回目の愛の奏でが始まった。


俺は欲望も満たされ、満足感でいっぱいだった。



あ、
十希夫の精液まみれの顔‥写メ撮りゃよかった。なんて思いながら再び、俺は愛しい恋人の顔に吐精した。

唇の周りについた精液を舌でペロッと舐める十希夫を見て、更に歯止めがきかなくなった俺はその後も執拗に十希夫に愛をぶちまけた。




end

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