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□愛のゲリラ豪雨
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『愛のゲリラ豪雨』


いきなりのゲリラ豪雨に襲われて、屋上のソファーで昼寝をしていた俺はすっかりびしょ濡れになっていた。


「コ〜メェェエ〜!!」


きた、きた‥。

階段を勢いよく上がる音。

屋上にいた俺を心配してゼットンが走ってきたのだ。

屋上の出入口で立ち尽くしていた俺を見つけると、ゼットンは不安そうな顔をして近付いてきた。


「コメェエー‥!大丈夫か?風邪ひいてないか?寒くないか?ああ‥こんなにびしょ濡れになっちまって‥」

「いきなり降ってきたからな‥そりゃあ、寒いよ。」

「そうか、そうかー!今、俺が温めてやるからな‥んんっ?」

「ん?」


ゼットンの目線が‥俺の顔‥じゃあなくて、胸に。


「コメッ‥!ここから一歩も動くな!いいなっ!」

「なんでだよ?俺、寒いし‥帰るわ」

「ダメだ!ダメだ!そんな破廉恥な格好で外を歩かせる訳には行かない‥!」

は?
破廉恥って‥。


「その‥なんだ‥コメのシャツがびしょ濡れになってて‥ちっ‥乳首が‥透けてる‥」

ふと自らの目線を胸に落とすと確かに、白いシャツがびしょ濡れになり胸は透けていた。


「んなら、お前のシャツ貸してくれよ!」

「えっ‥いいけど、俺が上半身裸になるんだが‥いいのか?」

「んー‥‥じゃあ、俺のシャツが乾くまでここで温めあうか?」

「なっ‥コッ‥コメッ‥それ‥どういう意味だぁあああー!!!」
と、言われた頃には既に押し倒されていて。

俺の濡れたシャツやズボンや下着を脱がせて丁重に階段に干してから、思う存分に二人で冷えた身体を温めあった。


シャツが微妙に乾いた頃には、俺達はすっかりほてった身体になりたまにはこういうのも悪くないな‥と、笑いながら雨に感謝をした。



end

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