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□二人だけのSecret Time
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*「二人だけのSweet」の続き


『二人だけのSecret Time』


東京。

一人の部屋。

外は雨。


堪らなく淋しくなって、恋人へ久しぶりにメールを送った。



「ゼットン‥もう一ヶ月以上も会ってねえな‥」


俺は俺で仕事が忙しく、帰宅が朝になることもしばしば。

あいつはあいつで、規則正しい生活を送りながら勉強に励んでいる。(と思う)


たまにメールはするけど、寝る時間がバラバラな俺達はすれ違いの生活になっていた。

約一ヶ月に一度、
ゼットンは俺に会いに来てくれてたけれど、地元へと帰る時の別れ際の淋しさったら‥そりゃあ切なくて苦しくて辛くて堪らない。


「一緒にここで暮らそう」って‥何度言いかけたことか。


ー♪ー♪


‥‥!!


突然、携帯が鳴った。


ゼットンからのメール(返信)がきた。



"コメー!!!

当たり前だろっ!

会えた時は、

沢山、愛して
沢山、抱いて
沢山、チューして
沢山、大好きっていってやる!!

だから、覚悟してろよ!

間もなく着くから!!"




‥は?


間もなく着く‥?


まさか!と思わず期待してしまったその瞬間、



ピンポーン。




と、ベルが鳴った。


走慌てて走って、玄関のドアを開ける。

スコープを見なくたって、ゼットンだとわかっていたから。


ドアを開けた瞬間に思わず、飛び付きその巨体を抱きしめた。



「コ〜メ〜!!お前に会いたくて、アポなしで来てしまったぞー!ガハハハハ!!」

「アポなし、上等だよ‥ったく。バカが‥」

ゼットンの胸に顔を埋めてスリスリと甘えた。
ゼットンはヨシヨシと頭を優しく撫でてくれた。


雨の匂いと
俺の大好きなお前の匂いに包まれて、

一夜かぎりの俺達の甘い夜が始まる。


「コメ、大好きだよ」

「おいおい、まだこれからだろ‥それは‥してから、最後に言ってくれよ‥」

「ん!するって、何をだ??」

「‥‥解ってて言うな!このすけべ怪獣!!」

「おうっ、俺はコメ専属のすけべ怪獣だ!ハハハハ‥!!」


ふっ、
相変わらずのこのムードのないノリが堪らなく安心する。

このままキスをして、一生懸命に俺を抱くんだよな‥。


俺の大好きな大好きな甘い時間が始まる。



end

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