捨てられ王子と古城の吸血鬼

□捨てられ王子と古城の吸血鬼4
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「や、やだ・・・っやめて、くださいっっ」
自分の性器から腹の上に零れた精液に舌を伸ばしていた筈のオルツガルナが、ペロペロとアイスキャンディを舐めるようにモモの性器を舐めしゃぶり、快感に嗚咽を漏らすモモの声に煽られたのか、更にその行為はエスカレートして、モモの屹立の根元にあった双玉を片方ずつ口に含んで、やわやわと揉み、粟立ち縮む袋を持ち上げると、その下の蕾へと舌を這わせた。

「ヤ・・・ッッッ!!」

舌を窄まりに入れられた衝撃に、モモはそれ以上声が出なくなる。
ブルブルと体が小刻みに痙攣し、自分の意志で手足を動かすことが出来ず、シーツの上で子鹿のように震えていた。
大きく開かされた脚。
膝の裏を取られ、股の間を天井に向けさせられたそこに、オルツガルナの美しい顔がある。
それも、恐ろしいことに、そんな所で、その首が大きく動いている。
それと同時に、自分の緋肉の中で熱く濡れたモノが激しく蠢き、そこから溢れる淫液が尻の狭間から背中へと、ツツ・・と流れ落ち、その感覚にモモはビクビクと背中を戦慄かせた。

既に出る物も出し切ったモモの屹立からは、お情け程度に半透明の愛液がやっとで押し出される程度ポタポタと滴るだけで、オルツガルナはそれには目もくれず、モモの蕾を舐め溶かした。

「あ・・あ・・・いやあ・・・ッ・・も・・離してぇ・・ッ!」

長い攻め苦に、モモはもう堪えられないと、首を振る。

全てが初めての行為だった。

元々、王子の侍従として付きっきりでいたせいもあるが、性へ興味が薄かったのも影響した。
これ程までに背徳的で・・淫靡で・・凄絶で・・強烈な刺激を受けたのは生まれて初めての事だった。
人に見せた事の無い蕾の中に、美しく艶妖な男の獣芯を根元まで挿入され、激しく中を犯され、何度白濁を撒き散らしても果てることは無く、やおら一旦引き抜かれ、ホッとしたのも束の間、オルツガルナに今度は陰部を余すところなく舌で嬲り尽くされた。


なに・・これ・・噓・・っこんな、こんなことを・・みんな、ヤって・・?
やだ・・融けちゃう・・こんなに舐められたら・・形が・・なくなっちゃ・・っ
熱いよ・・熱い・・融けちゃう・・っ

「こわい・・もう、こわい・・っ」
目にいっぱいの涙を零し、泣きながら訴えると、オルツガルナがやっと顔を上げた。
「何がこわい?」
いつもはピクリとも動かない口の端を上げたオルツガルナがモモの髪を撫で、その額や頬、鼻の頭に、軽く唇を押し当ててくる。
「気持ちいいだろ?」
涙で霞む視界の中でも、オルツガルナは恐ろしく美しく見えて、モモは自分がどうしてこんなに綺麗な人に押し倒されているのだろう、と不思議に思った。
どうして・・こうなってしまったんだろう。

身体中が熱くて、ぐにゃぐにゃして、閉じられない股の間がヌルヌルする。
大きく開かされているせいか、ついさっきまで強い刺激を与えられていたせいか、そこに触れられていないと、空虚さにジンジンして、もどかしくなってくる。
「あ・・あ・・・っ」
何にも触れられていない事が、刺激に変わる。
飢えという刺激が、モモの身体を内側から襲った。

いやだ・・こんなの・・っなんで・・!

そう思っても、身体は更なる熱を欲して喘いだ。
もう、イヤだと思うのに、身体を離されて、欲しくなる。
さっきまでそこにあったものが欲しくて、モモは恥ずかしくて死にたくなった。
そんなモモの胸中を読める筈も無いオルツガルナは、自分の目の前で身悶え苦しんでいるモモの嬌態を凝視し、無意識の内に身体が動き・・気づけばモモの中へと欲棒を埋めていた。
「ーーーッ・・あ、あ、・・オルツガルナさま・・っ」
何度も何度も押し広げられていたモモの蕾は、オルツガルナの性急な挿入も難なく飲み込むと、その肉塊を最奥へと誘う。
その熱い形を覚えていたモモの内奥がオルツガルナを呼び、張り詰めた獣芯に肉襞が密着していく。
濡れた肉襞に引き絞られ、襲い来る快感に、オルツガルナは猫のように背を丸めて背筋を震わせた。
(また・・入れてしまった・・)
(また・・入っちゃった・・)
オルツガルナの灼熱を下腹の奥へと受け入れて、モモの頭の中がトロリと溶け出す。

ああ・・すごく、・・気持ちイイ。
もう、抜かないで・・ずっと・・こうしてて・・「オルツガルナさま・・」

思っている事を名前しか声には出せず、モモはトロンとした瞳でオルツガルナの顔を見上げた。
涙で滲んだ輪郭の中に冴えた赤い瞳が映る。
その直後、噛み付くように唇を貪られながら激しい律動を与えられ、身体が上下に揺さぶられる。

ああ・・やだっ・・こわいっ・・身体が、おかしくなる・・
気持ち良過ぎて・・おかしくなる・・っ

モモは激しく突き上げてくるオルツガルナの腰に手を伸ばし、指先に力を入れて自分の身体へと引き付けた。

もっと深く、もっと奥まで・・
突いて、繋がりたい・・

そんなモモの気持ちに応えるように、オルツガルナはモモの内奥へ更に獣芯を突き入れた。
柔らかな肉襞を掻き分け、突き進み、モモの手に引き寄せられて、オルツガルナはモモと深く交わる。
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