捨てられ王子と古城の吸血鬼

□捨てられ王子と古城の吸血鬼3
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「オルツガルナさま・・ア・・髪、の毛・・くすぐったい・・」
そんなモモの訴えに聞く耳を持つオルツガルナでは無く、その唇はモモの肌の上を彷徨い、手は、モモの硬くなった胸の突起を執拗に弄くる。
一度くすぐったいと思うと、もう止められなかった。
「ダメッ・・くすぐったい・・っあ、あ、・・オルツガルナさ、ま・・っダメ・・っ」
本当にダメ・・ッ!!

と、とっさにモモは、両手でオルツガルナの柔らかなプラチナブロンドの髪を掬い上げていた。
一瞬、モモは勝手に髪に触れてしまった事に体を強ばらせたが、オルツガルナはそれに構う事無く、モモの体中を撫で回し、その腹の柔らかな場所へ吸付く。
「オルツガルナさま・・」
気づいていない訳ではないだろうに、モモの行動を全く無視したその態度に、モモはどこか夢心地な気分になる。
モモはオルツガルナの髪を手に、何度も指を入れて、細く美しい髪の感触を堪能した。

すごく・・キラキラしてる・・
柔らかくて・・すごく綺麗だ・・


この時代、王族の髪に触れる事を許されるのは、とても名誉な事だった。
忠誠を尽くせば、その手にキスを許されることもある。
だが、顔や髪に触れても良いと許される事は、普通の人間には、まず無い。
例え使用人と言えど、限られた人種だけ。

貴方に許された人間だけ。

そう思うと、胸が締め付けられた。
自分がオルツガルナにとって特別だと認められていると思うと、高揚を隠せなかった。
そうして、いつまでもオルツガルナの髪に指を絡めていると、オルツガルナがその手を自分の髪ごと掴み、自分の唇へと持っていった。
「そんなに気に入ったなら切ってやろうか?」
そう言われ、モモは慌てて髪から手を離そうとしたけれど、オルツガルナに手を掴まれていて出来ない。
ゆっくり見せつけるように指先を咥えられ、オルツガルナの髪が指の間からすり抜けていった。
口の中で、ねっとりと舐められ、指を一本一本、丹念にしゃぶられる。
それだけでも、かなり感じてしまい、モモは下腹が熱くなるのを抑えられなかった。

モモの膝を割り、何の力もない太腿の内側に唇を寄せ、舌と唇で舐めてしゃぶると、モモの腰がビクビクと跳ねた。
そこには真っ赤に張り詰めた雄の肉茎が鼓動に揺れていた。
オルツガルナがそれを片手で握り込み、緩く扱くとモモが顔を振って仰け反る。
「やだ・・それ、触らないで・・くださいっ」
すでに先走りがその茎を伝い落ち、それを握るオルツガルナの指を濡らしていく。
「触らないで、どうやって飲めって・・?」
その雫を時々口に運んで味わい、再び握り込むと、オルツガルナは視線を肉の狭間へと落とした。
何度も、今までそこを解してはいる。
それはモモの快感を強くするため、いや、『いつかその日のため』と言ってもいい。
「モモ・・」
モモから溢れる熱い粘液に直接舌を這わせると、モモの腰がブルブルと痙攣を起こす。
「やだ・・出ちゃう・・っやだ、やだ・・っ」
オルツガルナは先走りの溢れる小さな蜜孔に人差し指の腹を押し付けて、掌の中で茎を縦に握り込み、裏筋を根元からカリまで下から上に舐め上げた。
「あ・・ンッンッ・・!!や、いや・・っオルツガルナさ、ま!・・・ッ!」
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