戦国BL

□tuyokuyowakimono
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その昼。
鷹峰の目が覚めた。
それは体中の痛覚という痛覚が目を覚ましたかのような絶叫と共に。
アンジは、部屋の中でうつらうつらと瞼が重くなり、少し寝てしまおうかと思っていた時だった。
獣の鳴き声のような叫び声に、アンジは飛び上がり急いで部屋の外へと出た。
既に鷹峰の寝所には人だかりが出来ていて、その戸が開け放たれ、鷹峰が苦痛を堪えるために口に手ぬぐいを噛み締めている姿が目に映る。
「鷹峰!」
部屋の中へ入ろうとする輩を年かさの僧兵が排除し、すぐに戸が閉め切られてしまった。
「あんなに痛がる鷹峰の声なんざ、初めて聞いたぜ」
口々に鷹峰がどうなるのかと心配する声が上がったが、部屋の前から「去ね!去ね!」と号令され、僧兵達は散り散りに去って行った。
最後の一人となって、部屋の前でアンジは立ち尽くしていた。
そのまま、数分、数十分、そこで立っていると、中から桶を持った男が出て来る。
アンジに気付き、男は小声で「もう大丈夫だ。今眠ったから暫くは起きないだろう」と教えてくれた。
その人にアンジは、勢いよく深々と頭を下げた。
それから、「ここで待っていたら君の方が疲れてしまうから、戻りなさい」と諭され、アンジは重い足取りで自分の部屋へと戻った。
戸が開けっ放しだった。
急いで、縁側から駆けて出て行ったから草履も履かずに裸足だった。
縁側に座り、足の砂を叩く。
と。
アンジの口に大きな手が当てられ、腕や足を掴まれると一気に部屋の中へと引きずり込まれた。
「ンーーーーーーーーーーー!!」
明るい所から一気に引きずり込まれたせいで、部屋の中が真っ暗に感じた。
アンジは今度こそ、自分が殺されるのかも知れないと恐怖を感じ、必死に掴まれた腕や足を力一杯動かした。
そこで違和感を覚えた。
男は一人では無かった。
二人?三人?
忍びがそんなに大勢で自分一人を殺しに(又は攫いに)来るだろうか?
「おい早くしろ」
息を荒くした男達に、アンジの着物が剥ぎ取られ丸裸にされて押さえつけられた。
そして掴まれた足を大きく左右へ開かされると、足の間に這入り込んだ男が密着してくる。
男の手には肉棒が握られ、そのいきり立ったモノをアンジの秘孔へと押し当てると、いきなり挿入を計った。
アンジは口を押えられたままだったが、頭をブンブンと横に振り体を捩って男から逃れる。
「いやあ」
叫び声を上げようとした口を今度は布で塞がれた。
口の中へ布切れを押し込まれ、両肩を羽交い締めにされると、両足を高く上げさせられる。
無理に開かされた秘孔へと熱いモノが再び押当てられた。
が、体を強ばらせたアンジの中へ這入るにはやはり準備が必要だった。
「代われっ」
挿入敵わず、男が交代する。
アンジは少しホッとしたが、状況は何も変わってはいなかった。


一人目がパスしただけで、この後、絶対に順番は回ってくる。
3人も相手にして・・体は大丈夫だろうか?
鷹峰に心配はかけたく無かった。
抵抗すればする程、きっと長引く。
だからって、この状況で、どうしろって!!


頭の中は大混乱だった。


こんな事になるなら、いっそ鷹峰が帰ってきたあの朝、ここを出てしまえば良かった!
こんな事が一度あれば、味を占めてまた、二度三度と繰り返すに決まってる。
いやだ・・!!
誰か助けて!
誰か助けて!!


アンジの秘孔に節くれ立った太い指が潜り込んで来ると、アンジの思考がストップし、全神経が下腹へと注がれた。
ビクビクと穴が痙攣しながら開いていく。
それは、アキヒサが、鷹峰が、そうなるようにアンジの体に教え込んだからだ。
愕然と、アンジは目を見開き、視線を空中に彷徨わせた。
その視界に時々、男達の顔や手が映った。
音を消したテレビでも見ているような感覚で、男達が自分の前で動いている。
ただ、腹の中だけが滾ったように熱い。
少し目を閉じると、この感覚、どっかで味わったような気がする、と思った。
夢の中なのに、まるで現実で触れられているような感覚がして、『あっ』と思った瞬間にはパンツの中で飛び散り、その生暖かい感触に嫌々目を覚ましたことがあった。
じゃあ、これも目が覚めるのか・・?
一度目を閉じてみた。
身体が大きく揺さぶられ、痛みと快感が股の間から生まれてくる。


気持ちいい・・。


犯されているように感じる夢かも知れない。
そう、感覚だけがリアルで、夢を見てるだけかも知れない。
目を開けたら、目の前にいるのはアキヒサか、鷹峰で、こんな僕の見た夢を笑うんだ。
だから。


目を開けてみた。
目の前には激しく上下する坊主の姿。


夢では無い。
やっぱり、目を閉じる前と変わらず、奥深く腹の中へと肉の棒を突っ込まれ、それがズルズルと出這入りしている。
「たっぷり出してやるからよ」
汗だくの坊主が僕の膝を押し上げて、僕の目の前へと身体を押し付け腰を密着させた。


ああ・・っ、すごい奥まで・・這入った。
イヤだっ僕の中でビクビク動いて・・。
ヤダ・・熱い・・中が熱いっ
ああ、溶けそう・・ダメなのに・・熱いよ・・。
嫌なのに・・気持ちいい・・。
気持ちいいから・・力が抜けてく・・。


ぼんやりと男を見ていると、アンジの身体から力が抜けたのがわかったのだろう。

猿ぐつわを外し、坊主がアンジの唇を合わせ、吸いついてくる。
そのまま、男が背筋を強ばらせ、尻に力を入れる。
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