戦国BL

□dakkan
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僅かな抵抗をすべく、アンジは尻に力を入れて男の侵入を防ごうとした。
が、ドロドロにヌメった入り口は閉じようとも閉じられず、易々と男の出し入れを許してしまう。
その上、いい感じに男をキュウキュウに締め付け、快感に男はさらにその体積、硬さを増して、アンジを攻めた。
男は何度か体位を変え、散々アンジの中で動き廻った後、射精すべく大きく躍動する。
ぎっちりと掴まれ、密着した腰。
男の精がドクドクと雄の中を伝い、アンジの体内奥深くで弾けた。
その刺激にアンジの腰がビクビクと反応して跳ねる。
「・・ああ・・いいな・・まだ出そうだ」
抜きかけられた雄がまた押し込まれる。
「やぁ・・っ」
腹の奥で弾けた大量の精が、アンジの内を満遍なく満たすように押し込まれていく。
「くるし・・ぃっ・・やめろ・・やめてくれ・・」
男を股の間から押し返そうと、足をバタつかせるアンジの両足を、男が大きく広げて押さえる。
「いいねぇ・・いい絵だ」
大きく股を開かされたせいで、雄を押し込まれたその隙間から白い粘液がタラリと一筋零れ落ちた。
「やあっもうやめろっ」
「こんなに男がイイとは・・思わなかったぜ」
男が動けば動く程、濃い精液の匂いが部屋の中に広がっていく。
アンジはイヤだと泣きながらも、男と共にイくしかなかった。
どんなに気持ちが男を拒否しても、体の感覚を止めることは不可能だった。
股の間が熱かった。
罰を与えられているように熱かった。

男がアンジの体から離れる頃には、空は薄らと明るくなっていた。
気だるさと眠気。
それに恐怖心。
動かない頭と体。
それでも、と、アンジは勇気を振り絞って声を出した。
「あんたダレなんだ?」
男が刃物を手ぬぐいの上に並べながら「彩瀬」と答えた。
彩瀬の手元では滑らかに光る小さな刃物がクルクルと回っていた。
その手を止め、彩瀬が刃に指を当ててなぞる。
「オレは、お前を迎えに来た」
アンジは体を半身起こして、彩瀬を見つめる。
「アキヒサ様の命令で、お前を城まで連れて帰る。それがオレの仕事だ」
「アキヒサの・・?だったら・・なんで、僕を・・」
彩瀬がアンジをチラリと見た。
その姿は、乱れた髪が口元まで顔に掛かり、泣き出しそうに眼は大きく潤んでいた。
まだ余韻を残した肢体は所々に赤みを残し、うつ伏せで少し開いた股の間が未だ濡れているのは明らかだった。
「抱いたか?か?」
彩瀬がクスリと笑った。
「お前は、鷹峰に薬を嗅がされたのを覚えているか?」
アンジはぼんやりと首を横に振った。
「2日前だ。お前を鞍馬の寺に迎えに行った時。お前と鷹峰は完全に意識の無い状態で目合っていた」
「まぐわ・・?」
聞き慣れない言葉にアンジは首を傾げる。
「・・・子づくりの事だ」
彩瀬が咳払いして続けた。
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