戦国BL

□yumenomatayume
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一度潜った場所から移る事はいかなる場合も危険を伴う。
その経験が、彩瀬に間違った判断をさせたと言える。
いや或は、屋根裏に入った時には既に遅し。
なぜ、鷹峰が異様な興奮をしていたのか?
少年が鳴き声一つ上げていなかったのか?
そんな事には彩瀬の興味は一つもなかったのだ。
それが、仇となる。

目を開けると、頭が朦朧とした。
これはまだ夢の中かと思うような視界の悪さ。
手の感覚さえもどこか不確かで、立っているのか寝ているのかもハッキリしない。
これは・・・媚薬か・・?
頭のどこかで、しまった、と思っているのだが、身体が言う事を聞かない。
アンジは無事かと下を覗き込むと、鷹峰に射されたまま、鷹峰の上になっている。
この様子なら鷹峰もアンジも当分起きはしないだろうと、彩瀬は床へと降りた。
完全に判断ミスだった。
例え、煙が天井裏へ回るのが少しだったとしても、部屋の中に充満しているものを吸えば、中の二人と同じようになるのは道理だ。
そう考えつくはずもなく、彩瀬は堂々とアンジらしき少年の身体を鷹峰から剥がした。
すると、鷹峰の屹立したモノが粘液と共にアンジから勢い撓り出て行く。
その穴からトロリと体液を滴らせ、アンジが身を捩った。
その顔が偶然に、彩瀬の股間に当たる。
薬のせいか、隠秘な感覚が強烈に起こり、彩瀬に衝動を起こさせた。
それは、鷹峰を見たせいだったのかはわからない。
彩瀬はゆっくりと着物の前を解くと、アンジの口に、まだ柔らかなソレを押し込んだ。
すると、既に崔淫に掛かっているアンジはそれを舌に乗せ吸い出した。
どれだけ口淫を覚えさせられたのか、その舌の動きと頭を前後に動かすリズムに、彩瀬の思考は全て奪われた。
「ああぁ・・っああっ」
その時のアンジには、鷹峰も彩瀬も、アキヒサに見えていた。
愛しいアキヒサ・・。
アキヒサを気持ち良くさせたい。

その一心で、アンジは相手の欲望に全身全霊で応えようとしていた。

出して・・アキヒサ様・・僕はアキヒサ様のミルク、全部飲みたい・・。
全部飲ませて・・っ

彩瀬はすっかり仰向けに寝転がり、アンジに激しく吸い上げられていた。
程なく一発目が発射される。
そこからは、いいも悪いも無い。
アキヒサの射精と勘違いし、歓喜に満ちているアンジが愛しく自分を嘗め続けているのを引っ剥がし、その尻を探った。
フニャフニャの肉の穴は指が3本すんなり入った。
中を少し掻き混ぜ、アンジがいい場所で啼いたのを確認して、カチカチに起った棒を押し込んでいく。
「はあぁぁんっ・・・あ、き・・!」
それ以上はアンジの言葉にならなかった。
ただ、追いつめられるだけの行為に変わっても、健気に顔を畳へ擦り付けて尻を高く上げようと、つま先に力を込めた。
と、そのつま先が浮く。
完全に下半身を彩瀬に持ち上げられて、アンジは奥の奥まで突き上げられていた。
それも全て、アキヒサの行為だと思うと、アンジは嬉しくて嬉しくて、一生懸命に下腹へ力を込める。
幾度と起こる心地よい締まり具合に、彩瀬も二発目を噴き出したくなってくる。
「ああ・・もっと・・もっと出してぇっ」
アンジの嬌声に彩瀬は遠慮なくアンジの内へぶちまける。
数度大きく腰を前後させ、最後の一滴までをアンジの内へ擦り付けて、一旦、アンジを畳へ降ろした。
へなへなと力無く横たわるアンジの顔を撫で、口を吸う。
舌で舌を絡め、唇ごと吸った。
吸いながら、再び起ったモノをアソコへ押し込む。
身震いしながらアンジが彩瀬の腰へ足を絡ませてくる。
上も下もグッチャグチャに絡ませて、滴る粘液まみれになりながら、少しずつ動き出す。
今度は座位になり、アンジに動くよう仕向けた。
口を吸いながら、少し腰を上げたアンジが重力に負けたように肉棒の上へ座り込む。
その勢いたるや、一度の擦り上げで頂点へ達する程だった。
凄まじい快感と射精感が彩瀬を襲う。
「ああ・・っ出るっ」
「はい・・」
アンジが一度上げた腰、先端をかろうじて咥えたままにして、また落とす。
「うっ・・」
肉棒を締め付ける肉壁全体が密着し、アンジが腰を落とす度に彩瀬に射精を促した。
いや、強制したと言ってもいい。
一回ずつ、彩瀬は身震いしながらアンジの腹へ吐き出していた。
ズルズルとアンジが震えながら腰を上げる。
その太ももを彩瀬がギリギリ抜ききらないところで、支え上げる。
「まだ・・欲しいか?」
「はい・・」
返事に、彩瀬が腕の力を抜く。
と、アンジが勢い良く、肉棒の上へ落ち、それが奥深くへ突き刺さった。
ヒッと悲鳴を上げて、アンジの首が後ろへ倒れそうになる。
それを、彩瀬は射精しながらも、片手で引き寄せ、また口を吸った。
最後の一滴を棒の中から押し出そうと、彩瀬の腹筋がビクリビクリと波打つ。
そのままアンジは気を失ってしまった。
暫くして顔を上げると、彩瀬の目には、白々とした光りが映ってくる。
瞬きを何度か繰り返し、ぼやけていた頭がスッキリとしてきた。
が・・、見れば、白濁に塗れたアンジを抱え、未だに己の肉の棒を突き刺したままの状態で床に座していた。

なんという事か・・。
途中から、覚えている。
なぜ、こうなったのかはわからないが、ただ、アンジという少年と何度も何度も目合ってしまった事だけは確かだった。
薄らと明るくなってきた部屋の中に炉があった。
たんまりと黒く焦げた葉が積まれている。
どうやら、鷹峰は薬の量もわからずに焚いたようだった。

明るくならない内に・・。

彩瀬はくったりと全身を任せるアンジをそのまま抱きかかえ、静かに寝屋を後にする。
濃厚な薬でイってる鷹峰は微動だにする事無く、彩瀬は任務を遂行させる事が出来てしまった。
男二人が素っ裸で山を降りる姿を誰が想像出来るだろう?
鷹峰に劣らず、彩瀬は1時間で御山を降りきり、隠していた着物に着替えると、川まで籠を使った。
全くアンジが目覚めないまま、川岸に着き、船を待つ。

全てが順調だった。
ただ、あの夢さえ、アンジが思い出さなければだ。
彩瀬は考え、船を待つ間、茶屋に入り、敢えてアンジの目を覚まさせることにした。
一室を借り、アンジの頬を軽く打った。
「アンジ、アンジ」
それでも目が覚めない。
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