涙が止まらない。
□雪のち迷子。
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「これだけ集まったら千代姉さんも寝てるし」
「聞くしかないよね」
夕食も終え子供達が帰り、二階に千代を寝かせ、レギュラス、セブルス、瑠璃、ジェームス、リリー、フレッド、ジョージとちゃぶ台を囲む。
くだらないと思いながらも、瑠璃と双子は特に興味を示していた。
張り込み…いやお泊りをすることになった瑠璃。
リリーとは仲良くなったが、ジェームスを敵視するのはやはりセブルスを好きになるだけの女の子だ。
「議題その一!千代先生の面白い話し〜さぁなんかないかなぁ〜ん〜?」
叩き売りのように言う。
ジョージ。
静まるメンバー。
面白い話し…面白い話しと考え込む。
「面白いかはわかりませんが、先生は…クディッチファンでしたよ」
「お前はシーカーだったな」
「えぇ、あれはいつだったかな……あぁそうですウチが負け続けていて…どうやらマクゴナガル先生にこれ以上良い顔をさせたくなかったらしく」
『次負けるようなら貴方達を減点させてやりますよ、次勝てないとなれば総入れ替え、レギュラーも一から考え治しますよ』
『そ、そんな!先生!ポッターは確かに…』
『スリザリンとして、不様な姿をこれ以上見せて面汚しをするなら。グリフィンドールにでも亡命を考える可きですね』
『っ』
『どんな手段も許可します。勝ちなさい。美しく。万が一貴方達が勝てたら…』
『か、勝てたら?』
『グリフィンドールを罵倒してもかまいません』
「それで、勝ちました」
「流石、スリザリン…卑怯な」
「そんなに嫌だったのね」
「17敗でしたからね…」
「すげぇ」
「つーかスネイプ教授の基盤って―…」
「千代先生かっこいー…」
瑠璃の一言。
「あ、あぁそうだ!面白くはないが、神村先生はとっても博学なのよ、私はルーン文字学やなんかも先生に教わったもの、ほら、占い学と重なっていたから」
「…神村先生の面白い話しならシリウスとリーマスが恋慕していたとか?」
ボソリ。と言ったジェームスに瑠璃と双子が身を乗り出す。
「で!どっちを選んだの!?」
「やっぱり…わんちゃん!?」
「いやいや、俺はルーピン先生だと思うね」
「いや、ちがう!セブさんだもんっ」
「すっげぇ、何コレ超楽しい」
厭な盛り上がり方をする三人。
「…神村先生と結婚したって…本当ですか?」
「あぁ」
「セブさんねー旦那様なんだよ!瑠璃フラれちゃったの…」
「セブルス…貴方…まさか」
「マジで」
帰れと思ったが、瑠璃がご機嫌な為堪えた。
リリーが様子を見に行くと二階に行くと、双子が呟く。
「瑠璃、今日は俺達と」
「寝るんだからな」
「えーやだぁ〜フレッドちゃん毛布とるもん」
「フフッ残念だったなフレッド」
「ジョージちゃんもやだ…ぎゅーして動けないもん」
「さぁて、寝る時間だ」
「やだー目がねにいたずらしてないー」
「それじゃ、僕達はお先に!」
「騒ぐなよ」
「セブさんと千代先生とねるのー」
瑠璃を担ぎ去る二人を見てため息をつく。
やっと静かになった。
と。