memo
◆単発短編 [追記]
追記まで開いて下さってありがとうございます。
今回のお話、最初はクレーンゲームに苦戦する番長に、「教えようか?」って夢主が申し出て、一緒にやって「取れた!」ってキャッキャして、鳴上くんの笑顔に夢主が落ちる……みたいな軽い流れで考えていたのですが、結果的には全くクレーンゲームしてない重めの話になりました。
なぜ……。
たぶん、
どうやったら鳴上くんの興味が引けるか→鳴上くんが欲しくて堪らないジャックフロスト人形を持っている。
欲しいならあげるよと言う夢主と、自分で取りたいと言う番長が見えた。
取りたくて取ったであろう景品を、夢主はなぜ簡単に手放すのか→景品に興味ない。
などと考えていった結果、クレーンゲームを純粋に楽しんでいるわけじゃない夢主になっていってしまったから、だと思います。
刺激の少ない暮らしの中で、暇つぶしにクレーンを遊んでいるだけの夢主と、稲羽暮らしを謳歌する番長。そういう対比の中に、ふたりが惹かれ合う理由を探せそうだと思った……というのもあると思います。たぶん。
なんとなく着地点が変わってきちゃったなあと思ったあたりで、当初とも、完成作品とも違う結末も考えていました。
取るのが好きなだけで、ものが欲しいわけじゃない。
だから欲しいという人がいればあげちゃうし、最初から頼まれて取ることもある。
という夢主のスタンスを考えたとき、それが番長の釣りのスタイルにも通じるなと思って、クレーンゲームを教える代わりに釣りを教えてもらうという展開を発想しました。
結局はそんな交換条件を持ち出さなくても、なんだか素直にデートの約束にこぎ着けてくれたので結局書きませんでしたが、今回のお話のあとで仲良くなったふたりが、いずれ釣りデートもしていてくれたらかわいいなあと思います。
あと、クレーンゲームはそこそこ元手のいる趣味ですが、そこは夢主のもうひとつの暇つぶしである何らかのバイト(沖奈の映画館とか?)と、お小遣いから出ている想定です。
無駄遣いできるくらいのお小遣いくれるくらいには余裕あるけど、ゲーセン通いやバイトを咎められるほどの格式はない程度の、ちょっとだけいい家の子……というイメージです。。
というわけで、「知らいでか」とか「逡巡」とか「受諾」とか、これまであまり使ってこなかった単語も語りの中に入れてみました。三、四世代くらい同居してる、お堅めの家の子っぽくなるかなーと。
それから、番長が沖奈に行くのにバイクを使っていないのは、ガソリン代の分のお金もクレーンゲームにつぎ込むためです。
沖奈駅の看板に「稲羽線」という路線名を見つけた私が、電車に乗るシチュエーションを書きたくなったというのも、理由のひとつ。
以上、蛇足でした。
最後までお読み下さって、ありがとうございます。
2023/05/01(Mon) 12:58
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