みじかいお話
□あたしのなまえ
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あたし
はじめはただのくらやみだった
ピコピコっておとにきづいたとき
きづいたじぶんにきづいたの
それからこえがきこえたの
はえー
ずいぶんチビチャンなシャドウクマね
およよ こないだのチビチャン？
それともべつのこ？
チビチャン！
またあったクマねー おげんき？
さんかいよばれて
あたし「チビチャン」になった
＊
チビチャンになったら
みえるようになった
クマはおおきなふたつのひかり
それは「め」
クマがうごくとあのおとがする
それは「あし」
おとはどんどんとおざかる
ついていくのはとてもたいへん
やっとちかくにいけたのに
ここはあぶないところクマって
チビチャンふんわりはこばれる
それは「て」
おおきいものはほかにもいる
だけどクマはひとりだけ
チビチャンをのみこもうとしないのは
クマだけ