イナズマイレブン

□許容範囲
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「お邪魔します」

キョロキョロしながら玄関に入る狩屋が可愛くて、つい微笑んでしまう

「そんな警戒するなよ。いきなりクレイモアなんてないから」

「あったら、先輩の趣味疑います」

「何だと…」


憎まれ口を叩きながらも、俺が自分の部屋の扉を開けてやると、狩屋はゆっくりと足を踏み入れ、ちょこんと座った

その仕草を見ていると、狩屋とは言え緊張しているのがわかり、ますます微笑ましく思う

「意外と男っぽい部屋なんですね。でっかいクマのぬいぐるみとか想像してたんですけど」

「お前、俺を何だと思ってるんだ…」



「彼女」

思い切り眉間にしわを寄せた

こいつはいつも俺を女扱い


「お前な…」

「でも、嬉しいでしょ?」


いつも憎まれ口で、その指摘が間違っていないから更にむかつく…


「本当、素直じゃないんだから。先輩、親とかいないんですか」


何か狩屋が妥協したみたいで釈然としないが、もうその話題に触れないようにしよう

「いつも帰りは遅いんだ。だから、今は誰もいないぞ」


「へぇ…誰もいないんだ」


言った後、狩屋の含み笑いを見て後悔したが

時すでに遅し

俺はカーペットに押し倒されていた


「お、おい…!」

「霧野先輩、俺を部屋に入れるとか警戒心なさすぎですよ」

「な……んっ」

反論しようと口を開いた瞬間、狩屋の唇で塞がれ、舌を絡められた

そして狩屋の手が、俺の上でおもむろに蠢き始めた

「さて、先輩はどこまで俺を受け入れてくれるんですか」

「…あ…!」


服がはだけ、露わになった俺の肌を狩屋の舌が這う

その舌が俺の突起に触れる度、体に電流が走った

俺の弱点を突くように、仕切りに急所を愛撫してくる

それは快感以外の何でもないのに、俺は恥ずかしさのあまり、狩屋の服を掴んだ


「…やめ…ぁんっ…」

「ここまでにします?」


動きを止める狩屋。

しかし体は正直で、俺は無意識に勃ち上がり、腰が揺れ始めていた


「最後までイっちゃいますよ」


荒い息づかいで言葉を紡げない代わりに、俺は狩屋に口付けた


「んっ……ぁあ!」



俺にお前の許容範囲なんてあるわけないんだ



            fin.


狩屋君ならなんでも受け入れちゃう蘭丸君の話でした。

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