うたの☆プリンスさまっ♪

□ピンクのレース
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今日に限って花と俺は、夕立にあった。

強くなる一方の雨に打たれながら、寮目指して全力疾走。


「花!大丈夫か!?」

「う、うん…!」


とか言いつつ、声は今にも雨にかき消されそうだ。



手っ取り早く、近かった男子寮の俺の部屋に駆け込んだ。

すると、シャワーを浴びた後のような尋常ではない程の水が滴り落ちてきた。

帽子も服も靴も雨を含んでずっしりと重く、俺達は玄関にへたり込む。


「ごめんな…もっと早く帰ってりゃよかったな」

「ううん!私も翔くんと、一緒にいたかったから…」

「花…。っ…!」


可愛いことを言う花に改めて目を向け、俺は息を呑んだ。

そしてこいつが見れなくなる。


「と、取り敢えず中入ろうぜ!」

「え、でもびしょびしょだし…部屋濡れちゃうよ」

「大丈夫だから…!」


気を遣って上がらない花。

でも俺は、部屋が濡れることより…


「でも…」

「た、頼むから…!」

「翔くん?どうしたの?」

「えっと、その…」


あまりに懇願する俺を不思議に思い、花は首を傾げる。

そんな花をちらりと見て




「…ピンクのレース




え?と花が一時停止する。

目を向けるとやっぱり見える、膨らみに被さっている女性物。

その目線で気付いたか、花の濡れた顔がみるみる赤くなっていく。


「や、やだ…!」


恥ずかしそうに両手で隠すのが可愛くて、つい苛めたくなった。


「いいじゃん」

「やだよぅ…恥ずかしいよ…」

「俺は、お前をそんな姿で帰す方が嫌だ」

「え?……んっ」


鈍感娘、と呟いて、潤っている花の唇を奪った。


「拭いてやるから、こいよ」


低い声で手を引き、あたふたしている花を連れ風呂場へ向かう。

すべてが可愛い。愛おしい。



「しょ、翔くん……」

「体、冷えちゃってんな」


椅子に座らせて、頭をタオルで拭いてやる。

子犬みたいにされるがままの花の首元に手をかけると、その体がびくっとした。


「優しく拭いてやるから」


冷たい服を脱がせ、ブラのホックをはずしてやる。


「あっ…」


滑らかに、柔らかな白い肌についている水滴を拭き取っていく。

敏感な所を通ると、花は甘く声を漏らす。

でも、抵抗はしなかった。


「しょ…ひゃっ、しょうくん…!」


爪先まで念入りに拭きするすると内股に侵入すると、そこも湿っていた。


「ここも雨のせい?」

「……っ」


恥ずかしそうに顔を背けた花。

俺は我ながら意地悪く微笑むと、ピンクのレースの下着を下ろした。




            fin.

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