うたの☆プリンスさまっ♪

□一泊二日
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その隙をつく。


「きゃっ……藍くん!」


大きく寝返りを打ち、花を布団に寝かす。

始めはびっくりしていた花も、頭を撫でられると目をトロンとさせた。


「そろそろ限界なんだけど」

「……うん」


キスで上がった息のまま頷く。

それをボクは、肯定と取っていいのだろうか。


「嫌なら、今のうちだから」

「い、嫌じゃないよ…!」

「そう?さっきは随分嫌そうにしてたみたいだけど」

「あれは…恥ずかしかったの!藍くん、明るい時に言うんだもん…」


あーもう…どうしてそんなに可愛いの?

これじゃ、ますます


「離してあげられないじゃん」


今度は下の花にキスを下ろしながら、浴衣の上から体を撫でる。

全体を撫でた後、柔らかい胸をそっと包み、揉み始めた。

すると浴衣の上からでもわかる


「早くない?もう固いよ」

「…んっ、あ…いくん…」


唇を合わせながら浴衣を剥いでいくと、やはり白くて綺麗な二つの膨らみの先端は、主張していた。


「あいくん…!でんき、けしてっ」

「嫌だよ」

「……ぁっ、ん」


隠そうとする花の腕を制し、その突起を口に含み舌で弄んでみる。

温かく、ほんのり温泉の香りがする体。

花は、この上なく甘く鳴き声を上げた。

左は手で右は口で

両方向からの刺激に、休む暇もなく淫らに反応している。


「……ぁんっ…ゃ、あい…くっ」

「こんな花が見られるんだったら、レイジの口実にのせられた甲斐あったかな」


ちゅっと強く吸い上げると、花の体が跳ね上がった。


「…ぁあんっ…きもちい…んぁっ」

「もっと気持ち良くさせてあげる」


既に乱れ、役目を果たしていない浴衣。

ボクは、その白くて長い足を爪先から付け根に向かって撫でていく。

そして辿り着いたショーツの上から割れ目をなぞると、体が跳ねた。


「感じ過ぎ」

「…って…ぁ、いくん…がぁ…」

「そんなに上手い?」

「…ぅ…ん」

「ありがとう」


気分が良くなったボクは、ご褒美とばかりにショーツの中から指を二本入れた。


「…あぁっ…はぁ…」


指を締め付けられる行為に、自身が疼く。

少し掻き回してから引き抜くと、花に見えるように人差し指と親指を擦り合わせる。
指の間に透明な糸が引いた。



「こんなに出して。本当、淫乱」

「やだぁ…はずかしいよ…」

「可愛い」


吸い付くようなキスを一つ。


「あいくん……」


足に違和感を感じた花が心配そうに見つめてきた。


「限界だって言ったでしょ」

「……いいよ」


ボクの髪を撫でながら、呟かれた言葉を聞き逃しはしなかった。


「怖いくせに」

「少し怖いけど……嫌じゃないの。藍くんだから」


決意の宿った目。

正直、本当にボクも限界だった。

だからこれは、最終確認。


「止めて欲しかったら言って」

「…ううん。最後までシて…」


嬉しさを隠すようにくすりと笑うと、ボクはゆっくりと自身を花に宛てがい、腰を沈めていく。


「……ぁぁぁぁっ!」


悲痛の声が襖にこだます。

締め付けに、ボクからは逆に快感の息が漏れた。


「動くよ」

「…ぅー…ぁうっ、ゃんゃん、はぁっ…」


ボクが腰を振れば、それに合わせて喘ぐ花。

折角、温泉に入った体も既に汗塗れだ。


「花っ…」

「ゃあっ…あいくん…イっちゃ…!」

「…ボクも」

「ぁぁぁぁぁんっ!」


二人同時に果てついた。





一泊二日
たぶん、それだけじゃ足りないけど




「アイアイ!温泉どうだったぁ?」

「熱すぎるよ。もう二度と入りたくないね」


けど、と言葉を繋げる。


「よかったんじゃない?」


そう言って去って行く背中を見ながら


「やっぱり温泉効果か〜それにしても喜舞床温泉なんて、いい趣味してるよね〜」


"きぶとこ"なんてさ。

あれ、わかっちゃった?



            fin,
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