スマイルプリキュア&時を超える桃太郎 2
□降臨、満を持して(前編)
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【デンライナー・食堂車】
オーナー「皆さん、ちょっとした問題が発生しました」
良々とみゆき達、いつものメンバーが集う食堂車。
食堂車へとやってきたデンライナーのオーナーは珍しく厳しい目をしながら食堂車にいる皆に話し始める。
良々とみゆき達はどうしたのだろうと注目する。
オーナー「お客様から…列車内で動物の鳴き声がすると苦情が出ています。それも── 一匹や二匹ではありません」
ナオミ「食堂車の食料も知らない間に減ってるんですよ」
オーナー・ナオミ「「ねー」」
無駄に息の合ったオーナーとナオミ。
ハナ「モモたちじゃないの?」
ハナは横目でモモタロスを一瞥する。
モモタロス『誰がそんなコソ泥みたいなことすっかよ!──ね〜?』
しかし、こちらは誰も同意せず。
テーブルをバンと叩く。
モモタロス・ウラタロス
キャンディ
『『「ねぇ〜?(クル)』』」
隣に居たウラタロスとキャンディに同意を強要する始末。
れいか「しかし、デンライナーに基本動物の持ち込みは…」
オーナー「そ〜です!ルール違反です。まあ、鳴き声はキンタロス君のイビキだという可能性もありますが──」
キンタロス『ん!それは濡れ衣や。俺はイビキなんか──ん?何や?……足元がぬくいな』
キンタロスが足元を確認すると、そこに子犬が──しかも大量の尿をひっかけられていた。
キンタロス『おわー!?何やこの犬コロ!』
良々「はぁ?犬?!」
みゆき「捕まえなきゃ!」
車内騒然。
キンタロスは足を拭うのに自前の懐紙を使い、モモタロスはしきりに犬から距離をとっていた。
モモタロス『わっ!!バッ…バカヤローッ!!犬こっち近づけんなぁ!!!しっしっしっ!!』
あかね「桃太郎の癖に犬嫌いかい!!」