スマイルプリキュア&時を超える桃太郎

□俺、参上!!(後編)
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デンオウPF
 「おお!」

キャンディ
 「へ、変身したクル!!プリキュア?いや、違うクル」



 思わず自分の服が変わった事に思わず声を漏らす。
 キャンディは最初はプリキュアかと思ったが、似ているだけで違うらしい。



ハナ
 「それが“デンオウ”よ!!どう?」


 ハナは変身した良々・デンオウPFに感想を聞いた。


デンオウPF
 「これが…デンオウ?――なんか地味…」

ハナ
 「地味ぃ!!?(ガーン)」



 露骨に嫌そうに答えた。良々的にはすごくダサいらしい。



ハナ
 「贅沢言わないの!!」

デンオウPF
 「えー、私も星空さん達みたいに可愛いのが…」

ハナ
 「そんな事言ってる場合じゃないでしょ!!早く戦って!!」

デンオウPF
 「え?戦うって?」

ハナ
 「あのイマジンと戦うの!!」

デンオウPF
 「……えーっ!!無理無理!私、暴力喧嘩嫌いだもん」





 そしてそれを遠目で見ていたバットイマジンとプリキュア達は…



ハッピー
 「の、野上さん…」

サニー
 「何やっとんねん…」

ピース
 「………」

マーチ
 「あちゃー」

ビューティ
 「あらあら……」


バットイマジン
 『あれがデンオウ?』



 呆れていた。



バットイマジン
 『フンッ、あんまり強そうには見えねぇけどなぁ…』



 先に動いたのはバットイマジン。
 デンオウPF目掛けて飛び出した。



バットイマジン
 『その力、見せて貰おうかぁっ!!』


サニー
 「あっ!!」

ハッピー
 「野上さん、危ない!!」



 その言葉に気付いた時にはバットイマジンはデンオウPFに飛行しながら跳び蹴りをくらわした。
 デンオウPFはゴロゴロと転がり工場ね壁にぶつかり停止した。



バットイマジン
 『やったぜ』

ハッピー
 「あぁ……」



 しかし、デンオウPFは何事もなく立ち上がってきた。



バットイマジン
 『何ぃ!?』

ハッピー
 「野上さん!」

ハナ
 「あなた、大丈夫なの!?」

デンオウPF
 「え、ええ、正直…余り痛く…」



 どうやらデンオウPFはあまりダメージを受けていないようだ。



デンオウPF
 「(どうやらこのスーツ、あの蝙蝠怪人に蹴られたり、殴られたりする程度じゃビクともしないようね)よし!」



 今ので自信がついたデンオウPFはバットイマジンに向かって走り出す。
 今度はこっちの番だ。



デンオウPF
 「やあああああああああっ!」



 デンオウPFの右ストレートがバットイマジンに決まった。



 バットイマジン『ん?何だぁ〜?何かしたのかぁ?』


デンオウPF
 「えっ!?」



 効かない。
 デンオウPFはすぐに下がり、バットイマジンは腹を摩って全然ダメージを受けてる様子はなかった。



バットイマジン
 『おいおい、何だ今のヘナチョコパンチは?拍子抜けだぜ』


デンオウPF
 「くっ、おりゃ!どりゃあ!どっせい!このやろう!」


 デンオウPFは何度もパンチやキックをくらわすがバットイマジンはまるで応えてなかった。
 そしてバットイマジンの方もいい加減鬱陶しくなってきた。



バットイマジン
 『うぜぇなあ…、フンッ!!』

デンオウPF
 「グッ!!」

バットイマジン
 『って、あまり効いちゃいねぇのか…』



 バットイマジンはデンオウPFを払い飛ばしたが、打撃程度では無駄だとわかると立ち上がったデンオウPFの腹部を鷲掴みした。
 何をする気だと疑問に思ったが、理解した時には遅すぎた。
  ドンッ!!
 何かが内臓を突き破り、背中へと出た。


デンオウPF
 「がは…っ!!」


 あまりのダメージに思わず腹を抑え、膝を付く。


バットイマジン
 『キキキキキキキッ、どうやら外側からの衝撃にはいくらか耐えられるらしいが、内側からの衝撃には弱いらしいな…』

デンオウPF
 「お…音波……?」

バットイマジン
 『おー、よく分かったな。いい分析力だ』



 昼食後でない事が幸いした。
 今、胃に物があったら吐いている程、口の中には酸っぱい胃液が逆流しているのがわかる。
 このままじゃマズイと思い距離を取ろうと咄嗟に立ち上がり、走る。



バットイマジン
 『逃がすかよ』


 しかし、それを黙って見てるバットイマジンではない。音波砲を連射してデンオウPFを狙い撃ちする。



バットイマジン
 『キッキッキッキッ、情けねぇなぁ、デンオウ。ちったぁ戦えよ』

デンオウPF
 「う、うるさい!――ぐはっ!!」


 音波砲がデンオウPFを直撃した。
 腹を抑えてうずくまった。
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