スマイルプリキュア&時を超える桃太郎 2

□閑話・ゼロのスマイル
3ページ/11ページ

 自動ドアの前で手を翳す。



デネブ
 『オープン・プリーズ・ナゥ♪』



 デネブが言うと、ドアが開く。
 自動ドアだから当たり前だが…。



デネブ
 『ふふん、どう?魔法使いみたいだった?』

侑人
 「いや、バカみたいだった」



ドヤ顔のデネブを置いて店内へ。



侑人
 「さて、今日何にしようか…?」

デネブ
 『う〜ん』



 中々決まらない。



ミヨ
 「ねー、ママ〜。オムライスにしよー」

母親
 「ミヨちゃん、オムライスはこの間食べたばっかりでしょ?」

ミヨ
 「え〜、でもぉ〜…」



 隣で親子がそんな事をつぶやいていた。



侑人
 「オムライスか──よし、デネブ!夕飯はオムライスにしないか?」

デネブ
 『ん了解!』



 ピストルの両手で敬礼しての了解。
 これがデネブの口癖。
 デネブがカートを押して、侑人に確認を取りながら、食材をカートの中へ入れていく。



デネブ
 『タマネギ』

侑人
 「おう」

デネブ
 『ニンジン』

侑人
 「おう」

デネブ
 『ピーマン』

侑人
 「おう」

デネブ
 『シイタケ』

侑人
 「おう…ん?」

デネブ
 『トマト』

侑人
 「おい、その前に…椎茸──入れたか?」

デネブ
 『気のせい、気のせい…』

侑人
 「ちょっとカートの中見せろ」

デネブ
 『あ!侑人、卵買った?』

侑人
 「あーそうそう、そういや卵がまだ…っておい!」

デネブ
 『さ、レジへゴー!』

侑人
 「待て!椎茸は置いてけ!!」

デネブ
 『ん?──んんっ!?』



 侑人が椎茸の事で文句を言おうとした時、デネブが突然立ち止まって身体をまさぐる。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ