スマイルプリキュア&時を超える桃太郎 2
□閑話・ゼロのスマイル
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自動ドアの前で手を翳す。
デネブ
『オープン・プリーズ・ナゥ♪』
デネブが言うと、ドアが開く。
自動ドアだから当たり前だが…。
デネブ
『ふふん、どう?魔法使いみたいだった?』
侑人
「いや、バカみたいだった」
ドヤ顔のデネブを置いて店内へ。
侑人
「さて、今日何にしようか…?」
デネブ
『う〜ん』
中々決まらない。
ミヨ
「ねー、ママ〜。オムライスにしよー」
母親
「ミヨちゃん、オムライスはこの間食べたばっかりでしょ?」
ミヨ
「え〜、でもぉ〜…」
隣で親子がそんな事をつぶやいていた。
侑人
「オムライスか──よし、デネブ!夕飯はオムライスにしないか?」
デネブ
『ん了解!』
ピストルの両手で敬礼しての了解。
これがデネブの口癖。
デネブがカートを押して、侑人に確認を取りながら、食材をカートの中へ入れていく。
デネブ
『タマネギ』
侑人
「おう」
デネブ
『ニンジン』
侑人
「おう」
デネブ
『ピーマン』
侑人
「おう」
デネブ
『シイタケ』
侑人
「おう…ん?」
デネブ
『トマト』
侑人
「おい、その前に…椎茸──入れたか?」
デネブ
『気のせい、気のせい…』
侑人
「ちょっとカートの中見せろ」
デネブ
『あ!侑人、卵買った?』
侑人
「あーそうそう、そういや卵がまだ…っておい!」
デネブ
『さ、レジへゴー!』
侑人
「待て!椎茸は置いてけ!!」
デネブ
『ん?──んんっ!?』
侑人が椎茸の事で文句を言おうとした時、デネブが突然立ち止まって身体をまさぐる。