スマイルプリキュア&時を超える桃太郎 2

□最初に言っておく!
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【デンライナー食堂車】



カウンターに腰掛け、お遊戯をしているリュウタロスとナオミを他所に良々とみゆき達もゼロライナーについてオーナーから聞かされていた。



みゆき「ゼロライナー……ですか?」

オーナー「デンライナーが走っているのはあくまでも一つの路線ですから、他に路線があっても不思議じゃありません。
それに、ゼロライナーを使っていると言う事は、彼らもまた…時の運行を守る立場にあるのは間違いないでしょう。
つまり、彼らが過去の詮索や…過去の桜井 侑斗に関わるなというのなら──
それは聞く価値があると言う事です」



オーナーが淡々と説明をする。
良々達の脳裏に浮かぶのは、侑人の言葉。




『時の運行を守るってのは人助けとは違うんだよ──中途半端に時間の中をウロウロするな』




癇に障る言い方だったが、オーナーの意見を交えると侑人の言い分はあながち間違いでもない。



あかね「けど、ホンマ腹立つやっちゃなあ。桜井 侑人」



あかねが侑人の態度を思い出して悪態をつく。



やよい「まあまあ、あかねちゃん。多分桜井くんも何か考えがあって私達を過去へ関わらせないようにしてるんだよ」

なお「けど…、別にあんな言い方しなくてもいいじゃない」

れいか「とりあえず、みなさん。今は桜井くんの事より、桜井くんが言うにはあのイマジンはまだ倒されてはいませんので、そちらの方を何とかしなければ…」

ハナ「うん…そうね」

4タロス、ナオミに見送られハナとともにデンライナーを降りようとしたところ、



侑人「邪魔するぞ」



ドアが開き、問題の侑人とデネブが食堂車に入室してきた。



みゆき「あ!桜井君」

モモタロス『やいこら!テメエら何しに来やがったんだ!?』



いきなり喧嘩腰のモモタロス。



侑人「たいした用じゃない。ちょっと野上に──」



まだ良々に用がある様子の侑人。
そしてデネブはバスケットを手に、またデネブキャンディーを4タロスやキャンディに配布中。
しかも今度はペロペロキャンディーみたいな奴。
もちろんデネブの顔入り。



デネブ『はいどうぞ』

キャンディ「わー、ありがとクル〜」



お礼を言ってキャンディーを頬張るキャンディ。



リュウタロス『あはは、キャンディちゃんがキャンディーたべてる〜』

デネブ『挨拶がまだだったから──侑斗は口では言えないけど、心の中ではよろしくって』

侑人「言ってねえよ!お前は向こう行ってろ!」



デネブを押し出す侑人。



モモタロス『おい!何だこのアメちゃんは?』

ハナ「あんたたちは出てて。揉めるから」

モモタロス『なっ、おい…!』

キンタロス『ちょっちょっちょっ!俺もかいな!』



モモタロス、キンタロスもハナに摘み出された。
キャンディもついでに外へ出た。
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