Tales of Vesperia〜Une histoire irreelle

□主
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 三人と二匹は、ただただ広い草原を歩く。
「長いねぇ」
『長いなぁ』
「疲れてないか、フェリ」
「疲れてなかったら吃驚だよ、ユーリ?エステルの方心配してあげたら」
「お前が一番危ないだろーが。昔から、エアル酔いとか、色々酷いしな」
「…。ま、管理はきちんとしてるし平気だ……!二人とも、魔物!!」
「!」
「エステル、後方で援護しろ!フェリ、近接行けるか」
「うぃ。まかせて」
 にこりと、笑ったフェリアは、ユーリの隣に立ち、薙刀を構える。
 そして、シェリアはエステルと同じく後方に避難する。
『<その使命を切り開く力を>"エペー・ガルデ・フォルス"!!』
 シェリアが魔法陣を足元に展開し、光の弾を、ユーリトフェリに放つ。
 その光は、二人を包み、やがて光を失う。
「今のは?」
「シェリアの魔法だよ。エステル、回復お願いね!」
「あ、はい!」
 二人は、軽々と魔物を倒して行き、話以後のおいしい所はラピードが持っていく。
「ラピード…」
『ぬかりないぜ…らぴーど…』
「話には聞いていましたが、結界の外にはごく当たり前に魔物が生息しているんですね…。いざ目の当たりにしてみると改めて結界の外が危険だというのを実感します」
 エステルは乱れている息を落ち着かせ、胸をなでおろす。
「ま、街のなかじゃ魔物になんて会わないからな」
「即興にしては、いい感じだったよね。皆」
「ま、皆頑張ってっからな。エステル、その調子で頼むぜ」
「はいっ」








 そして、草原を歩いては、魔物を倒すを繰り返し、約一日。
「わーい、やっとデイソン砦だね」
 フェリア以外、疲労が顔に出ていた。
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