置き詩板

▼書込み 

10/18(Wed) 12:00
ため息
りえ



瞼を静かに閉じて
またため息ひとつ

いつか誰かが言った言葉
『ため息の数だけ
幸せが逃げていく』

逃げていく幸せを
私は追いかけない

でも無意味な物として
風に浚われ消えるのなら

誰かの心に溶け込み
幸せだよと笑って…

分かち合えるのなら
私も知らない誰かを
幸せへと導けるね…

それがせめてもの
私の強い願いだから

世界中で繰り返される
争いに怯える人々の涙を

いつの日にか
乾かせるなら

私は惜しみ無く
何度でもため息を…

私の幸せを
風に乗せて

誰かに届けて欲しい
私はどうなっても
構わないから…

また瞼を静かに閉じて
深くため息をつく…

繰り返し…

繰り返し…

願いが届くと
信じて

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