XXX
□フェチズム
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「日吉、おいで」
たまに。
彼の家でシャワーを浴びた後に優しく呼ばれることがある。
茶のフローリングの部屋に不似合いの白い椅子。
其処に座れと彼は命じる。
シャツ一枚を羽織った儘
日吉は其の椅子に腰掛けた。
「良い?」
此処迄来て
了解を得ようとする此の男は狡いと思うのだが
日吉は黙って頷いた。
定期的に行われる此れは
すっかり2人の間で
儀式化されていた。
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