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□夢の外
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すぅ、と

綺麗に涙が流れた。





「‥ひよ?」



行為の後で。

それに未だ慣れないのだろうかそれが終わると日吉はくたりとベットに沈んで寝息を立て始めた。


健やかな寝息。


それがとても彼らしくて忍足は好きだった。

彼を起こさないように、忍足は大抵その傍で読書をする。


ページを捲る音。
彼の息遣い。


満たされる時間。



だが、今日はそうではなかった。



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