XXX
□跪いて足をお嘗め
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「はっ‥ひ、よ…ッ…」
「忍足さん、穢れてるでしょう」
ドクドクと脈打つ肉幹を汗ばんだ指の腹と掌で扱いていく。
「俺、穢れてる人とは駄目なんです」
薄い唇が綺麗に歪んで
薄い茶色の瞳には穏やかな微笑
思い出すだけで、尖端からぬめついた汁が零れる。
「っぅ…あ…ッ‥」
今までこんなに熱心に自慰することなんてなかった。
性欲が芽生え始めた頃にはそれなりに女がいて、事欠くことはなかった。
体が満たされればそれで良かった…だから、飽きたら棄てた。
だが。
日吉若という人物に出逢ったことから事態は一変する。
本気で欲しくなった。
髪も瞳も唇も腕も脚も
精神も思考も
全部全部。
自分に属させたい。
服従させたい。
陶酔させたい。
柄にもなく必死で彼を口説いて口説いて、彼を手に入れた。
毎日メールして
毎日学校で会って
何回かデートをして
何回か軽いキスをして
やっと自分の部屋へと招いた。
リビングのソファに座って「自分の家とは全然違う」と笑っていた。
はにかむように白い八重歯を見せて笑っていた。