続編1
□神様
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ひとしきり泣いたあと、私は佐助さんの部屋にたたずんでいました。
写真を封筒に戻し机に置き、すっかり掃除をする気分が失われた私は彼のベッド(もともとは私のベッドでしたが)に倒れこみます。
ほのかに香る佐助さんの匂い。
「…って変態ですか私は……」
セルフつっこみに虚しくなりつつ顔をうずくめます。
ああ、なにもやる気がおきない。佐助さんがいなくなってから、近頃ようやく立ち直りつつあったのに。
「会いたい、です」
ものすごく。
一人であることが当たり前になっていた私が、こんなふうに人を求めるだなんて。
あ、勿論バイトは今も続けています。昨日もしっかり働きましたよ。
最初、落ち込んだ私に気を使って
「しばらく休む?」と行さんが声をかけてくださいました。
しかし、いつまでも甘えるわけにはいかないです。
心配をかけるのも心苦しかったため休まずしっかり働かせていただいています。
行さんの優しさが、今の私の支えで。
けど、それでも一人になると思い出すのは佐助さんのこと。
「末期…」
佐助さんに知られ
たら、からかわれそうですね。
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