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□Future
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ずっとずっと
遠いと思ってた未来は
俺に無いんだと知ったとき
全てを諦めたのは
俺なのに
何で?


「なぁ、永遠って信じてる?」

こんな言葉から始まった
いつも通りの日常に
ふと考えさせられると
黙り込んで喋れなくなる

「ジャック?」
「………永遠なんて信じねぇ。」
「……そ。」

永遠なんか信じない
絶望の中に見えた光を追いかけて
失うのなんかごめんだ
だから信じない

そう言ったら悲しそうな顔して
頷いたから
なんか心臓の奥に痛みが走る
こんな感情は経験した事無い
正直不安だった

ヒューの隣に居るのは
安心できる
それが不安だった

死と隣りあわせで
死ぬかもしれない
帰れなくなる日が来るかもしれない
二度と会えなくなる日が来るかもしれない

そうしたら

自分が居なくなっても
幸せになって欲しい
笑ってて欲しい
偶には俺の事を思い出して欲しい
ずっと、ずっと待ってて欲しい
輪廻転生と言う言葉があるなら
遠い未来でも
また隣で笑ってて欲しい

自分でも矛盾してるとは思うけど

永遠を信じたい


ずっとずっと
遠いと思ってた未来は
俺に無いんだと知ったとき
全てを諦めたけど
貴方が笑っててくれるなら


遠い未来も


ずっと永遠に


貴方の隣に居たいと思うのは




何で?






FIN

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