†Library War
□No.3
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本が狩られる時代
国家機関
メディア良化委員会の執り行う「検閲」に対抗すべく
図書館は本を守る軍隊―図書隊を有している
その図書隊の訓練の一貫として座学がある
そんな座学の最中に隣で鼾を欠きそうな勢いで寝ている奴がいる
わざわざ言うまでも無い
人の事を言えないがあたしも真面目に聞いている訳じゃない
だが、こいつほどではない……多分
「笠原 顔!ノートの跡くっきり!!」
「へ?」
「あんた いつも座学で寝過ぎよ
少しは七海を見習いなさいよ」
麻子が呆れながら言う
「あたしも別に真面目に受けてるわけじゃない
ただ、ボーっとしてるだけ」
「まぁ 起きてるだけましじゃない より」
笠原より を強調して言う
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