†Library War

□No.2
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今日から実地訓練が始まった


場所は基地隣接の武蔵野第一図書館
防衛員は二人一組(バディ・システム)で警備業務につく

女性隊員は教官級(クラス)と組む決まりだが、
今日の組み合わせは最悪だった



今日は特別にあたしと、郁がセットで、一人分でその相棒が堂上教官だった


あたしの相棒になるはずだった小牧教官に急用が出来たのだ


勿論、二人の仲は言わずと知れているだろう


「何だその不景気ヅラは」


「そのお言葉そのままお返しします」


「あははは...」

こんな感じの二人に苦笑いしか出来ないあたし

郁はわざわざあたしを堂上教官の間に挟んで挟んでいるので、険悪な雰囲気にあたしはとても気まずくなる


二人は殆ど目も合わさず、つーん とかやっている



ふと、斜め前を見ると、キョロキョロしている小太りの男性がいた



「教官
要注意利用者…でしょうか」
と教官にあたしは声を掛けた


「可能性はあるな
笠原、職務質問かけてみろ」



はい、と返事をしてトイレに入った男性を追った

「雨宮、俺達も行くぞ」

「了解です」

とあたしが返事をした瞬間に郁達が入ったトイレから郁の荒い声が聞こえた





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