†Library War

□No.1
1ページ/4ページ


正化三十一年
関東図書基地

…の食堂




「あのクソ教官 絶対あたしを目の敵にしてるって!!」

と、フォークを皿に突き立てながら喚いたのがあたしの隣に座っている、新図書隊員の 笠原郁だ



「…クソ教官って
堂上教官のこと?」

と、郁に聞き返したのが郁と同じく新図書隊員の 柴崎麻子だ


「そおよ」
っとフォークに野菜をぶっさしながら答える



「ねぇ、七海もそう思わない?!」


凄い形相でこっちを振り向いた郁にあたしは
「まぁ、確かに郁には厳しいな
あの人は」
苦笑しながらあたしは言った

それが気に入らなかったのか、
「あたしだけ!あたしだけよ こんなに腕立てくらってるの
七海とか他の女子にはこんな仕打ちしないくせに〜〜〜〜〜!!」


郁の叫び(?)にあたしの反対側にいた女子隊員が 今日は何?と聞いた



「朝の訓練のハイポート 笠原と七海、50人中男子混ざって12位だったんだけどさ」
もちろん女子ではぶっちぎりトップね
と麻子が付け足した後に、

「ゴール直後に倒れ込んで 1人で腕立ての刑」
あたしが苦笑しながら続けた








.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ