□そこから始まるエトセトラ
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※挿入なしの自慰話。
ぬるいけど…一応R-16くらいで。
自己責任にて苦手な方はご注意下さい
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愛しいのと、
怖いのと、

逃げたいのと、
続けたいのと、

恥ずかしいのと、
嬉しいのが、グチャグチャになって涙が出る。




吐息と、布擦れの音と、苦しげな声が暗い部屋に響く。
沢田綱吉は六道骸に跨がり、涙を散らしながら息を吐く。
衣服は乱れているが、「27」と書かれたオレンジ色のパーカーにデニム姿。
そのデニムはくつろげられ、下肢を露にした骸の手が差し込まれている。
骸の手が大きく上下に動く度、綱吉は目を見開き声を漏らす。

「んっ、あっ、や、…あ、やだ、」

「いい…はっ、ですよ、君の、…声。もっ、と聞かせて、下さい」

頭の中が痺れて、口がだらしなく開いてしまうから深緑の制服を力を込めて握る。

(あぁ…骸…熱い)

しがみついた肩は上下していて、掴みにくいったらない。
熱がこもり、汗で湿っぽくなった肩からは湯気が出そうだ。
与えられる快楽とか、羞恥とか、そんな事はもうどうでも良くて。

「ん、んー、やら、また…また、い、イッちゃうから…あ、離して!」

「はっ、馬鹿を言いなさい…今更で、しょ?」

ふるふると弱く首を振る綱吉は、骸の肩に顔を隠しながら訪れる快感の波に唇を噛んだ。
その様子に、眉を苦しそうに寄せた骸が、茶色いふわふわした髪に頬を寄せる。

「あ、あ、あ、あぁぁぁぁ、もう、むりだって!!あ、」

ビクビクと腰を浮かしながらすがり付く綱吉の姿に、骸は肩から綱吉を剥がし、顎を掴むと、涎と鼻水、涙で汚れた顔を見ながら口付ける。

「ん、…ふん」

綱吉から甘い声が漏れるのを確認しながら、赤と青のオッドアイを細め角度を変えては、舌を絡める。
舌の形を確かめるように、弄ぶようになぞり、歯茎をなぞり、唾液を絡ませればクチュクチュと卑猥な音が耳を犯す。
薄く目を開ければ、綱吉が眉を寄せ、快楽を求めるように口を動かしているから堪らない。

(くっ…、君が悪い)

骸の腰が、自然と綱吉の酷く濡れたデニムに近づき揺れる。

「だ、だめ!むく、何、やだって、」
「君が…君が…つっ!全て、悪い」

綱吉のデニムに突っ込んで、固く主張している陰茎の皮を上下に動かしていた手を緩めて、デニム越しに骸の陰茎を合わせてゆっくり揺する。

ゆさゆさと上下している綱吉の髪から、ポタリと汗が落ちる。骸の動きに合わせて、小さく声が漏れる度、痺れるような感覚に骸は目をキツく閉じた。

「や、は、あ、あ、あ、ふぁ」

吐く息が徐々に速まり、綱吉の腰の動きが揺すぶられる反動とは別の意思を持ち動き始める。
骸の陰茎と擦り合わせ、流れ出る二人分のカウパー液で濡れたそこが、クチャクチャと音をたてている。
骸は、デニムの中で窮屈にしている、痛そうなくらい張った綱吉自身から手を離し、綱吉の細い腰を掴むと、己の陰茎を更に押しあて激しく揺すった。擦り合わせるように、激しく。
それに喉を反らした綱吉の、細く白い喉に噛みつく。

「や、あ、む、骸、むくろ…んっ、あぁぁぁぁ!!!」

「…っ、く」

身体が跳ねるように綱吉が痙攣すると、履いたままのデニムからグチュリと液が染み出る音が響く。
骸の吐き出した精液は、綱吉のデニムを汚し、顔に飛び散る。
息を切らし、熱に溶けた琥珀の瞳からは涙が溜まり、骸の飛んだ白い精液が、赤く染まった頬を際立てる。

その卑猥さと言ったらない。

出したばかりのそこが、ピクリと芯をもつ感覚に、どれだけ欲しているのかと苦々しく思うほどだ。

くったりと落ちてくる綱吉の身体を支えながら、息を整え、額に汗でくっついた藍色の髪を手の甲で払い、考えを巡らせる。


(…どうしてこうなった?)





ー2時間前ー

いつものように憂さを払おうと、沢田綱吉の家に向かった六道骸は、慣れた手つきで二階の窓を開けた。

「さぁ、沢田綱吉。今日こそは君の身体を乗っ取らせて頂きますよ」

「いやだぞ☆」

「………いえいえ、何をしているのですか?アルコバレーノ」

窓の向こうには、ふわふわな茶色い髪の毛に死ぬ気の炎を宿した、リボーンが立っている。
良く出来たウィッグだとマジマジ眺めた後、目を逸らした。

「ちゃおっす☆骸」

「これはこれは、アルコバレーノ。…ボンゴレは?」

周りを見渡しても沢田綱吉の気配はなく、隠れている様子もない。

「ここにいるじゃねーか」

「はっ?」

黒豆お目めを、片方バチちりと瞑ったリボーンは、親指で自分を指した。

若干苛つきはしたが、小さなリボーンが着ているのは、沢田綱吉がよく着ている「27」と書かれたパーカーとデニム。
どうやら、綱吉のコスプレなのだとは思うが…

六道骸は、見てみない振りをして話を続ける。
それを言うのは、キャラではないし、少々面倒臭い。

「ちっ、自分の殻を破れねーようじゃぁ、おめぇもまだまだガキって事だぞ」

「ツッコミを入れなかったからと言って、赤ん坊にガキ扱いされる筋合いはありません!!」


ニタニタしている、ぷるぷる頬っぺを突き刺してやりたいと心底思う。

「おめぇも暇な奴だな。ツナと遊んでて楽しいか?まぁ、守護者としての自覚が出たと思えばそれも悪くはねぇが」

「馬鹿を言わないで下さい!誰がマフィアとなど…第一遊んでるつもりなどありませんし、そんな事を言っていられるのも今のうちですよ」

沢田綱吉がいないのなら、用はない。
それに、この厄介なアルコバレーノとも関わりたくない。
なら、この場所には用事がないと窓枠に飛び乗ろうと足に力を入れた時だった。


「あれ?骸来てたの?」

ドアが開いて出てきたのは、パンツ一枚の沢田綱吉だった。

「な、何て格好をしてるんですか!君は!」

「うん?汗かいたからシャワー浴びようかと思って…ってか、何で不法侵入してるお前に言われたくないけどね」

半目で腰に手をあて、仁王立ちしている綱吉に、骸は慌てて目を逸らした。

「ってかさ、男同士だし別にいいじゃん。あっ!てか、リボーンそれ俺!?やめてよ!もう!!似てないからな!!」

「あぁ?…REBORN !!」

「はっ!意味分かんないし
!って、んぶべっ!!」

コスプレをしている人に、似ていない。などと暴言を吐いてはいけない。
特に相手が、あの家庭教師様なら尚更だ。
綱吉がリボーンに小気味いい張り手をされて、パンツ姿のままぶっ飛んでいくのを、骸は遠い目をしながら眺めている。
その結果、「あぎゃ」「んげ」「ぶし」と声を出しながら転がり、最終的に骸の目の前で、足を広げたM字開脚を披露するはめになったのだ。

痛みより、あの六道骸に股関を見せている事に青ざめた綱吉は慌てて起き上がり大事な所を押さえて、ヘラリと笑う。

「へへへ…あの、み、見えた?」

無表情のまま固まっている骸は、そのままゆるりと顔を背け小さく「いえ、別に」と呟いた。

「あ、えっと、なら良かった。ははは…は」

骸があまりに無表情で、何となく気まずくなった綱吉はとりあえず骸を窺う。
それを冷たく見下し、溜め息を吐き出した骸は「…呆れますね。君には。気分が悪い。帰ります」と綱吉を見ないまま、窓から飛び降りた。


「まっ、骸!」

綱吉が叫んだ時には、骸の姿はなかった。

(やば…俺、怒らしちゃったかも)

見えない姿に、慌ててパーカーに首を通した。
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