私を変えてくれた人

□初
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桜「真奈ー!!よかったじゃん!!」


真奈「何も良くない…」



私にとっては最悪だ


あれから、女子には睨まれるし…


「智くんのことが好きなの?」なんて、


好きじゃない


私の苦手分野の人間だから



桜「ま、そんな暗い顔しないで!帰ろー☆」


真奈「うん…」



私は重たい体を起こして


教室を出ようとした



そのとき



先生「おい、浅井。ちょっといいか?」


真奈「へっ?…あ、何ですか?」


先生「早速環境委員は仕事があるから、明日は居残りね」


真奈「あ、はい…」



なんだ、そんなことか…



先生「大野にもつたえておいてくれ、じゃ」


真奈「あ、わかりま……してない!!」



わ、私が…!?


大野智に伝えろと…!?


気がつけば


先生は教室からいなくなっていた



桜「先生ナイス!!いいチャンスじゃん、真奈!」


真奈「…はぁ」



でも、伝えない訳にはいかないしなぁ…



桜「ほら早く行かなきゃ!いなくなっちゃうよ!!」



そう言って


桜ちゃんは私を押して


無理やり教室を出した


すると



「キャー!!!!!」



少し先に


目がハートマークの女子達に


5人が囲まれていた



真奈「…あんなに人いるよ、無理だって…」


桜「何言ってんの!!ほら行く!」



桜ちゃんは私を押し続ける


どんどん近づいてく距離



真奈「いやいや、無理だって!!」


桜「もぉー!!すぐ言えばすぐ終わるでしょ?」



はい、行く!!って言われて


私は思いっきり背中を押した



真奈「分かったよぉ…」



私は渋々


女子の中をかき分けていった


…でも



真奈「…っわ!すいません…」


なかなか前に進めない



そのとき



「ちょっと、邪魔!!」



私は思いっきり肩を押された



真奈「うわっ!!」



私はバランスを崩して


後ろへ倒れた



真奈「…いったぁ…」



思いっきり腰を打った


最悪だ…


…もう、帰ろう。


私は無理だと確信して


帰ろうと立ち上がろうと


顔を上にあげた


そのときだった




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