NARUTO「カカナル」novel
□バレンタイン
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「ぜったい嫌だってばよ〜〜〜!!」
ナルトの絶叫が紅のマンションに木霊した。
「良いじゃないVv前からうずまきにしてみたかったのよね♪」
ニコニコとアル物を手にジリジリとナルトへと近付いて行く。
「ヤダってばよ!!」
「問答無用!!」
「ギャ〜〜〜〜〜!!!」
暫くして…満足げに笑う紅と恥ずかし過ぎて俯くナルトがその場に居た。
「うんうんVv我ながら良い出来だわVv」
「…………////」
そこには、黒いロングヘアーにうっすら化粧を施され、薄い水色のワンピースを着たナルトが居た。
恥ずかしくてホンノリ頬を染め、ウルウルと蒼い瞳を潤ませるナルトは壮絶に色っぽかった。
「ね、うずまき。私とそのまま買い物行こ?」
「嫌だってばよ;;;」
(冗談じゃ無いってば!!こんな格好で外なんか歩けないってばよ!!)
「大丈夫よっ♪誰も、うずまきだって分からないからVv」
そう言うなり嫌がるナルトの手を取り外へと向かうのだった。
「や、やだってば!!」
「ほら、声出すとバレちゃうわよ?」
「!?」
キュッと唇を噛み締めて黙って紅の買い物に着いて行く。
『おいおい、誰だ?あれ?』
『あんな美人木の葉に居たか?』
ヒソヒソと町の男達がナルトに熱い視線を送り囁き合う。
(うぅ…;;;///恥ずかしくて死にそうだってばよ///)
慣れないパンプスを履きトコトコと紅に着いて行く。
「うずまき、此処で少し待っててね?」
そう言われ着いたのは木の葉のカフェテラス。
「えっ!?1人にしないでってばよ!!」
「コーヒー買うだけよ。直ぐに戻ってくるから」
そう告げ紅は店内へと行ってしまった。