NARUTO「カカスレナル」novel4
□悪魔の囁き
1ページ/5ページ
『な〜んていうかさ〜』
オレは閉じていた瞳をゆっくりと開きながら、先日カカシと話した内容を思い出していた。
『なんだ?改まって』
『いやさ。今更ながら戦闘能力高いよな〜と思ってね』
戦闘能力…ゲームみたいな表現の言葉に苦笑する。
『ある意味強い?装備品も激強だしさ』
『装備品ね………まぁ、確かにな。ドベナルトの時もコッソリ犯人絞めあげたりしてたからな』
『そっそうなんだ…』
オレの言葉に引き攣った笑みを浮かべながらも、感心していたっけ。
まぁ確かにカカシの言う通り、今現在の方がある意味直接犯人と真正面からヤリあう率は上がったと思う。
オレが考えるに、ドベナルトの時は何だかんだと監視の暗部が居たりとしていた。まぁ、助けには入ってこないが・・・。
だが今の姿。鷹の状態の時は………
ひっじょうに事件と言うか、厄介事の遭遇率が高くなってしまった。まあ、引き受ける任務が高ランクなので仕方ないもだが。
更に言えば単独任務が多い為、協力者も基本いないと言っていい。
そしてどうしても気になったら自分一人で単独行動してしまう性分の為、1対1。
もしくは1対複数となる事も多い。
その為最近は綱手を中心に協力してくれているのだが…
様々なアイテムが開発されるようになった。
強力起爆札を筆頭に、煙幕型麻酔。チャクラを込めると破壊力が上がる絆脚。そして、これまたチャクラを込めると破壊力の増すクナイ。
有難い話だ。
その他にも使い方は限られてしまうが、面白く、強力なアイテムを常備させてもらっている。
興味を魅かれる物ならば使ってみたいと思うのが人間だろう?
誰ともなく自身に問いかけるように思う。
今現在自分のいる部屋を見渡せば、薄暗い部屋に幾人かの小さな人影。
倒れている人もいれば、縛られ身動きが取れなく恐怖で震えている様子の人もいる。だが、確か子供を狙っていた奴らではなかっただろうか?なぜ、鷹の姿である自分が狙われたのかが、イマイチ納得出来ない所なのだが。
まぁ、こんな事をしでかす連中に「手加減」なんて言葉は必要ねぇだろう?
自分を縛っていた縄を縄抜け、すっっくと立ち上がる。
さぁて…どうしてくれようか?
恐らくオレは傍から見ればニヤリと言う言葉が非常に良く合う顔をしているだろう。
仕方ねぇじゃねぇか。
最近余りストレス解消が出来ていないのだ。
身体が鈍ってしまう。
綱手が折角開発してくれた道具たちも役立たせねぇといけねぇだろう?
オレは早速行動を開始したのだった………