NARUTO「カカナル」novel
□俺のものは俺のもの
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「ねぇねぇ、ナァ〜ルトォ〜」
あ〜・・・来た来た。今日もきたってばよ・・・。
「・・・なんだってば?カカシ先生」
俺が少しウンザリした顔を向けた事に少しムッとした雰囲気をさせたカカシだったのだけど、気を取り直したのか、ニコニコと笑いかけた。
「任務も無事に終わった事だし、これからデートしよ?」
「俺ってば、修行したいんだけど」
「修行も良いけど、俺とイイコトしよ〜よvV」
つまりは、2人っきりで何処かへ行こうと言っているのだ。
「やだ」
「なんで?」
「明日も早いし」
「手加減するからさ〜」
「実践された試しが無いってばよ」
俺がギロリとカカシ先生の顔を覗き込むも、当のカカシはシレッとした態度で
「俺が手加減したくても、ナルトがさせてくれないんじゃない」
などと、のたまわった。
「なんだってばよ!それ!」
「ホントの事でしょ?」
まあ、この人の『俺様』ぶりは俺の前でだけだって事が分かってるだけに、何も言えなくなってしまう。我が儘を言ってもらえるのは自分にだけ。それが嬉しいと思えてしまう自分に苦笑いが零れてしまう。
ナルトは、ふぅと1つ溜め息を吐き出すとカカシに視線をむけた。