NARUTO「カカナル」novel

□ホワイトデーのプロポーズ
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本日はホワイトデー。

カカシは愛するナルトの為にバレンタインお返しを考えていた。

「う〜ん、ナルトの喜びそうな物ねぇ…」

今日はイチャパラの変わりにホワイトデー特集の載った雑誌を愛読書に人生色々で唸っていた。

「おい…カカシ」

その異様な様子を周りの者達は冷や汗を流しながら耐えていたのだが、勇気あるアスマがカカシに声を掛けた。

「なに?アスマ、今忙しいんだよね」

チラリとアスマを見るとまた雑誌をペラリと捲った。

「唸るなら他所でやってくれ。周りが怖がってる」

「真剣に悩んでるのに失礼だね」

パタンと雑誌を畳むと徐にアスマに雑誌を投げて寄越した。

「おい、俺はいらねぇぞ」

「紅にお返ししないの?」

「やっぱ、渡さねーとマズイか?」

「殺されて良いなら渡さなくて良いんじゃない?」

「……………」


紅のキレた場面を2人で想像してしまったのかブルリと身震いをした。

「カカシはアイツにどんなの渡すんだ?」

「ナルトならどんなのでも喜びそうなんだけど…好みが広いから逆に悩んでる」

「俺もあいつの好みが分からん・・・」

2人で頭を抱え悩んでしまう。

「いっその事手作りの物にしようかな・・・」


「「「!?」」」

ポツリと呟かれた一言に人生色々に居た一同は耳を疑ってしまう。

「毒でも入れるつもりか?」

「本当に熊は失礼だね。俺の事よりも自分の心配しなよ」

紅のはどうするのさ、とアスマに視線で抗議する。

「・・・出かけてくる」

スクッと立ち上がるとアスマは煙を残してその場を後にするのだった。
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