NARUTO「カカスレナル」novel

□喧嘩
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ここは木の葉のメインストリート。

今日も人々は平和な1日を過ごす……ハズだった。


そうならなかったのは、木の葉最強の2人が喧嘩をしていたからだ。


「だから、何でそんなに我が儘なんだ!」

「良いじゃない!俺だって滅多にこんな事言わないよ!?」

ことの発端は、買い物の内容…。



さかのぼる事1時間前。

第7班は任務も無事終わり、帰路につこうとしていた。

「じゃ、今日の任務はここまでね。皆気をつけて帰るんだよ〜」

「お疲れ様でした!サスケ君、一緒に帰りましょーVv」

「ふん」

「あ、待ってよ!サスケ君!!」

そんなお決まりの光景をカカシとナルトは見送り、上司と部下の仮面をとった。


「じゃあ、俺は買い物をしてから帰る」

「ん、分かった。俺も報告書出したら行くからね」

「ああ」

そう言って鷹の姿に変化すると木の葉の商店街へと向かった。

なぜ、鷹の姿になるかと言えば…、ゆっくり買い物が出来るからである。

さて、場面は変わって木の葉商店街。

ナルトは魚屋の前に来ていた。

「すみませんが、秋刀魚を2匹とイカを一杯ください」

「へ、へいっ!まいど///」

顔をホンノリ赤くした魚屋のオッチャンに欲しい物を言い商品を受け取りお釣りも受け取った。

「???」

手の中には明らかに多い釣銭があった。

「サ、サービスです///」

「ありがとうございます」

「〜〜〜〜っ////」


営業用スマイルを炸裂させ、魚屋の親父を撃沈させた後魚屋を後にした。

次に向かおうとしたのは八百屋……だったのだが、その道すがらカカシを見つけた。


「狼!終わったのか?」

「あ、鷹…」

ナルトが鷹に変化をしている時はカカシもまた、狼に変化するのが約束になっていた。そして鷹と狼の姿では『ナルト』と『カカシ』とも決して呼ばないとも。


「今日のご飯なに?」

「ん?秋刀魚と茄子の味噌汁にしようかと思ってる。後は大根とイカの煮物かな」


「ん、美味しそうだね!ね、鷹。この店入っても良い?」

「は?だってここは…」

カカシが入っても良いかと尋ねてきたのは、木の葉でも有名なブライダルジュエリーショップだった。

「…………」

「鷹?なんで泣きそうな顔してんの?」

「別に…」

プイッとそっぽを向き、カカシを置いて買い物を続けようと歩きだそうとしたのだが…

「鷹と一緒に入りたいんだけど…」

パシッと歩き出した鷹の手をとると、グイグイと店に入ろうと引っ張る。

「煤`〜〜っ!誰が入るかっ!」

「良いじゃん、入ろうよ。鷹とお揃いの指輪欲しいんだよねVv婚約指輪?結婚指輪でも良いよ?」


カカシはここが天下の往来であるにも関わらず、爆弾発言をした。
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