レンアイユウギ
□Overture
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生きていくことを、小説の執筆に例えるとして。
人はどうやって、粗筋を考え、登場人物に名前を付け、一つの物語を仕上げていくのでしょう?
私は今、それが分からなくなりました。
さっきから、書いては捨て、を何度繰り返したことでしょう。
これは、一時的なスランプなんでしょうか?
うん、そうだよ。
人は言うでしょう、きっと。
大丈夫だよ。あなたなら、またすぐに新しい物語を始められる。
でも、今の私には、信じられないのです。
もう、作家生命も危ういかもしれません。
だって。
今まで書いていたお話を、突然ボツにされた気持ち、あなたも味わってみます?