黒鹿と守人
□増えた溜め息と減っていく幸せ
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『やあイヴ、おはよう!』
『イヴ、一緒に組もう!』
『あ!イヴーー…』
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「……ねぇ、リリー」
「なに?」
「最近、やけに男の子から話しかけられる気がするんだけど。
それも、ある一定の人から…」
「そうね…。なんなのかしら?
心当たりとかないの?」
心当たり…。列車での事じゃないよね?あれから1ヶ月経ってるし。
「ないよ」
「そう…。一体なんなのかしら?
いい加減、イヴイヴって気安く呼んで!鬱陶しいのよ!」
…確かに。
急に名前で呼ばれた時はビックリしたよ。
それにしても…、一体何が原因なんだろう?
でもまぁ、ほっとけばそのうち飽きるよね。