黒鹿と守人
□ニュース
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“ホグワーツにダンブルドアの孫入学!”
そのニュースは魔法界を揺るがした。
アルバス・ダンブルドアーーその名を魔法界で知らぬ者はいない。
偉大な魔法使いにして、ホグワーツ魔法魔術学校校長。
そんな人物に孫がいた事、そして、その孫がホグワーツに入学する事は狭い魔法界を揺るがすには十分だった。
「随分と驚かせてしまったようじゃな」
校長室で日刊予言者新聞を読んでいた、ダンブルドアはそう言いつつも笑みを浮かべている。
「アルバス…笑い事ではありません!」
そんな彼を呆れつつも諫めるのは、ミネルバ・マクゴナガル女史。
彼女はホグワーツで変身術を教えている。
「こんなに彼女の事を公に曝してーーいったいどうなさるおつもりですか!」
「…いずれは知れる事じゃよ」
「ですが!」
いずれ知れる事。そう言うダンブルドアに反論しようとしたマクゴナガルだったが、それは突然現れた第三者によって遮られた。
「私がお爺様に頼んだんです」