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日常の呟きやネタ投下等。長編の展開のネタバレもしたりします。ツイッターはこちら→五月
(^q^)やwに他意はありません。愚痴も稀にする。

カテゴリは1記事に色んな話題を出していても、該当箇所があれば分類してます。
◆千秋と風丸 

「士郎が格好よすぎてつらい」

べしゃりとカウンターに突っ伏しながらの言葉に、もうこれで何度目だとため息をついた。
久しぶりに稲妻町に戻ってきたらばったり千秋と再会。からの流れで雷雷軒になだれ込み、酒盛りをした結果がこれだ。
千秋は決して酒に弱くはない。でも、限界を超えるとポンコツと化する。具体的にはのろける。

「かぜまるーきいてるー?ねー」
「はいはい……」

べったりとくっついてくるが、そういうのは吹雪にしてやって欲しい。
柔らかいものが腕に触れているが、気にするだけ無駄だ。悲しいかな、慣れてしまった。

「士郎ってなんであんなにかっこいいの……いみわかんない……」
「だからそれは本人に言ってやってくれ 」
「だって恥ずかしいじゃん……」

顔を赤くして俯く千秋はまあ、可愛いと思う。なお中身。

「はー、風丸には浮いた話ないの?」
「今のところはないな」
「飛鷹はー」
「おい営業中だぞ」
「いや、いつもこうだからな……」

そう言って虚空を見つめる飛鷹。どうやらよくあることらしい。御愁傷様です。

「士郎ってイケメンじゃん……私なんかよりいい人いるでしょ……」

千秋は普段はかなり気が強いのに、吹雪が絡むとすぐ消極的になる。どれだけ自分を過小評価しているんだか。
少なくとも、容姿は問題ないと思う。なんせ中学時代は雷門の高嶺の花と言われていたこともあるのだ。なお中身。
一見吹雪が千秋に惚れ込んでいるように見えるが、その実、千秋も同じくらい吹雪に対して好意的だ。だからめんどくさい。
なんだかんだ言いつつお互いのことをよく分かっているのに、何故かすれ違う。なんとも厄介だ。

この先、面倒なことにならないといいんだが。


***
なんだかんだで付き合ってくれる風丸さんはいい人。
なお千秋が拗らせて面倒なことになってしまったという。

2018/02/26(Mon) 21:25

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