イナズマ青春記
□第12話 京都に着きました
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道場にて、あたし達が来た理由を話した。
影「なるほど。お話はよくわかりました」
円「それじゃあ、俺達と一緒に戦ってくれるんだな」
影「いいえ、私達は戦うつもりはありません」
えーっと…、影田?の言葉に動揺が走った。
風「戦うつもりが無い?」
影「はい。あくまで私達がサッカーをしているのは、心と体を鍛えるためで、争うためではないので。彼らには、私達のに戦う意思がないことを示して、お引取りいただきます」
…信じられない思考回路だと思う。そんなので引き下がるようなやつらじゃないのに。
そんなのが通じる相手じゃないと染岡が講義するけど、聞き耳持たずだ。挙句の果てには邪念があるから。心を無にして語りかければ語りかければ伝わらないことはない?
ゆ「ふざけるのも大概にしろっての」
影「…どういう意味でしょうか」
ゆ「あのさあ、邪念って言ってるけど自分達にはないとでも思ってるの?人間誰にでも邪念とか煩悩くらいあるでしょ。
どうせ校舎破壊されるって言われて結局試合するのがオチだね」
影「……失礼致します。修行の時間なので」
そして行ってしまった。なんかイライラする。てかスルーかよ。
ゆ「ああもう…」
り「珍しいね、ゆみがそこまで言うなんて」
ゆ「…前々から頭の固い奴らだとは思ってたよ」
木暮に対してだってそうだ。こうもっと頭の使い方変えろっての。
一旦キャラバンの所まで戻った。
風「で、どうする?」
染「どうするって言われても、漫遊寺があれじゃあな」
塔「全然わかってないんだもんなあ」
り「完全に聞く耳持たずだったね」
皆どこか呆れたような表情をしている。
円「考えても仕方ないさ。俺達は俺達で、今できることをするだけだ!」
一「できること?」
風「特訓だな?」
円「ああ。相手はエイリア学園のファーストランクチーム。こっちももっと特訓して、強くなんないとな!」
『ああ!』
一「そうと決まれば、早速練習場所を探そう!」
吹「練習場所ならあるよ」
声の方向を見れば、またしても士郎が両サイドに女の子を従えていた。
吹「この向こうに川があって、そこの河川敷でなら、サッカーできるって」
女子「はい!」
吹「また何かあったらよろしくね」
女子「はーい!」
今度は皆、別の意味で呆れた。
り「はあ…」
か「らしいと言っちゃらしいけどね」
そんなこんなで言われた河川敷に行き、日が暮れるまで特訓をした。
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