イナズマ青春記

□第10話 白恋中にて
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風「うわっ」

鬼「作戦勝ちだな。もっといけ土門!」

土「おう!」



風「疾風スノーボール!」


鬼・土「ツインスノーボール!」





か「何それ」

ゆ「突っ込んだら負けだ」



現在進行形で目の前で雪合戦が繰り広げられている。



か「勝ち負けあんの?」

ゆ「知らん、寒い」

か「ゴーグルはアウトだと思うんだ」

ゆ「どうでもいい、寒い」

か「…なんかさー、やっぱり鬼道も中学生なんだよな〜」

ゆ「え?」

か「男子って雪降ったり公園行くとなんか戻るよなーって」

ゆ「あのねえ。今のあたし達も一応中学生なんだよ?」

か「あ、そうだった。あお、そうそう。さっきのあたしのセリフは管理人の体験談だよ!」

ゆ「どうでもええわ!」

か「管理人だもの」

ゆ「…一理あるな」

か「てかあたし達も混ざらない?」

ゆ「うーん、でもなあ…」

か「何故に渋る」

ゆ「寒くなる」

か「え、あーそういえばそうだっけ」



寒いのは苦手だ。別に冬が嫌なわけじゃないけど。



ゆ「鬼道のマントあったかそう」

か「え」


鬼「マントはセーフだ!」


か「なんというタイミング(つかさりげなくゆみの事見てたよなおい。あれか、マントか)」








り「行くよ!夏未ちゃん!」

夏「ええ!」

り「ゆみとかなも来なよ!」


ゆ・か「………」


ゆ「行くか」

か「おー」



かなはよく姉至上主義だと言われるけど、案外あたしもそうなのかもしれない。



うわ、服の中に雪入った。冷たい。寒い。



一「隙だらけだよ!」

ゆ「ぶふっ!」



マントあったら防げるのかなあ。



鬼「マントは貸さんぞ」

ゆ「なんでわかった」

鬼「…全部声に出ていた」

ゆ「マジか」











り「雪合戦、か…」



最後にやったのはこの世界に来て初日だったっけ。あの時は士郎とあたし達、4人でやった。



元の世界であたし達が住んでいる地域は、雪があまり降らないから、楽しかったのを覚えている。



そういえば、元の世界の幼馴染4人(多いとか言わないで)は、今頃どうしているのだろうか……。






り「はあ…」

夏「何をぼんやりしてるの!ちゃんと投げなさい!」

り「あ、うん!」

夏「行くわよ!」

り「おう!」



ま、いちいち気にしてたらやってけないよね。今は雪合戦に集中しようじゃないか。







そうこうしているうちに監督達の話が終わり、士郎の実力を見るために、白恋中と練習試合をする事になった。



原作…、アニメ的に言うと、目金が入っていたところにあたしが入ることになった。





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