イナズマ青春記
□第10話 白恋中にて
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白恋中についたあたし達は、白恋中サッカー部の人達に歓迎された。
決勝戦が終わってすぐにエイリア学園の襲撃があったから正直いってあまり実感が湧かなかったんだけど、歓迎されて日本一になったんだよなあ、と思った。
日本一になった直後にエイリアに完膚なきまでに叩きのめされたから、上には上がいることを痛感する。あたしは試合には出てないけど。
か「紺子ちゃんと珠香ちゃんマジかわいい」
同じ女子選手だからだろうか、盛んに話しているかな。
ゆ「いい加減にしろっ!」
そんなかなを木刀(今日は木刀か…)で軽く叩くゆみ。
今日も妹2人は通常運転です。
ちなみにゆみがかなを殴る時に使う道具はその時その時によって違う。今日みたいに木刀だったり、ハリセンだったり…。
…超どうでもいいね!
まあ、そんなこんなで士郎が戻ってきて、染岡が教室から出ていった後、瞳子監督が声をかける前に、
吹「りなちゃんもゆみちゃんもかなちゃんも、僕の事言ってなかったんだね」
士郎は爆弾を投下した。
り「やっちゃった…」
吹「え?」
鬼「…知り合いだったのか?」
ゆ「…まあね」
円「へー。そうだったのか!」
風「気楽だな、お前は…」
一「どういう経緯で知り合ったんだい?」
か「あの自称神のせいさ!」
土「そういえばいたな、そんな奴…」
吹「あの時は雪に埋まってて、本当に驚いたよ」
春「雪に埋まってたんですか!?」
り「そうなんだよね…」
あ、ゆみが鬼道に質問(という名の尋問)されてる。ドンマイ。
吹「ねえりなちゃん。僕色々聞きたいことあるんだ」
り「あ…、うん」
…ドンマイ、あたし。
そして一旦グラウンドの方へ移動。
か「寒っ」
ゆ「そのマントってつけてるとあったかいの?」
鬼「まあな」
ぞろぞろと大人数で階段を降りていると、
ドサアァッ
屋根から雪が落ちてきた。
吹「っ………」
り「あ」
怯える士郎を見て、夏未ちゃんが小心者だと言うけど本当は違う。
…事故がトラウマになってるんだ。
り「士郎。大丈夫?」
吹「りなちゃん…」
り「無理しないでね」
吹「うん…」
そう答える彼は怯える子犬みたいだった。なんだか守ってあげたくなるような。
本人に子犬なんて言ったら怒られちゃうよね。
か「あのさ、りな。男は皆狼なんだぜ」
り「…は?」
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