荒波少女

□第25話 逆襲!イプシロン改!!
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まさか『正義の鉄拳』を完成させた直後にイプシロンが来るなんて…。しろ君も万全じゃないなのに…!



鬼「手を強く握りすぎだ」

「鬼道…ありがと」



鬼道に言われて無意識に手を握りしめてたのに気づく。開いたら、うっすらと跡がついていた。



デ「我々はパワーアップし、イプシロン改となった」


円「イプシロン改?」


デ「我々は雷門に勝負を挑む!」


『!』


鬼「ジェネシスの命令か!」


ゼル「命令ではない。デザーム様、そして我らイプシロン改の意思だ」

デ「もう一度楽しみたいのだ。実力が拮抗する者同士によるギリギリの戦いの緊張感、高揚感。


あの抑えられない興奮を感じながらお前達雷門倒す!これ以上の理由がいると思うか?」



みんなそれに反発したけど、断ればその辺の学校が破壊されると言われた。


そんなこと言われたら、受けるしかないじゃん。自然豊かな沖縄を、破壊させるわけにはいかない!



「…守兄ぃ」

円「ああ」



充血したみたいに赤い目をしてるイプシロンを見据える。今度こそ、勝つんだ!



綱「なあ美波、アレが噂の宇宙人って奴か?」

「…うん(本当は違うけどね)」

綱「面白い…、俺も力を貸すぜ!あんな宇宙人共にでかい顔させておくわけにはいかねえ!」



そう意気込む条兄ぃ。瞳子監督もキャラバンに誘おうと思ってたらしい。凄い才能だもんね。



「じゃあユニフォームを…」

綱「それならもう着てるぜ!」



条兄ぃが大海原のユニフォームを脱ぐ。その下には、雷門のユニフォームがあった。


…いつの間に着たんだろ。



円「よろしく、綱海」

綱「おう!よろしく頼むぜ!」

円「今日こそあいつらとの決着をつけるぞ!」


『おーっ!』



今回はリカの1TOPで、しろ君はディフェンダーに入った。



「鬼道、あたしは?」

鬼「ミッドフィルダーに入ってくれ」

「分かった」





ピーッ!



マキュアのキックオフで試合が始まった。大阪の時よりドリブルもパスも早くなっていて、リカが抜かれた。



「速い…!」


メトロン「『メテオシャワー』!」


「うわっ」



必殺技を出すことなく、あたしも抜かれた。



角「雷門ゴール前にボールが上がったあ!そこに走りこんでくるマキュア、メトロン、ゼル!


これは前回円堂からゴールを奪ったあの必殺技!」


マ・メ・ゼ「『ガイアブレイク』!」



前は止められなかったシュートがゴールに迫る。でも、あたし達だって成長してる!。



円「『正義の鉄拳』!」


「やった!」



『正義の鉄拳』は『ガイアブレイク』を弾き返した。流石は究極奥義だ!



立「なんだろ、この感じ…、円堂さん…」

「?、立向居?」

立「いえ、なんでもないです…」



不思議そうな立向居に、ちょっと違和感。ちゃんとシュートは止めた…よね?



「『水龍』!」



ボール奪って前線に顔を向ければ、丁度リカがノーマークだった。



「リカ!」


リ「よっしゃ!『ローズスプラッシュ』!」


デ「『ワームホール』!」



『ローズスプラッシュ』は止められてしまった。やっぱりデザームは強敵だ。そう簡単には破れない。


大阪ではしろ君が決めた。でも最近は不調そうだから…本人は大丈夫だって言ってたけど…。



「あたしが頑張らないと!」



パンパンと顔を叩く。


悩んでも仕方がない。あたしは、あたしがやれることをしなくちゃね!




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