荒波少女

□第18話 もうひとつのマジン・ザ・ハンド!
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戸田に渡ったボールを、しろ君が『アイスグランド』で奪い返した。



「今日調子いいね!」


吹「…うん!…よし、これでいい……」



回ってきたボールを一之瀬に渡したら、リカが一之瀬と並んだ。おっ、これは、



「ラブラブシュート!?」


一「美波意味わかって言ってる!?」


「ううん!わかってない!」


一「ええっ!」

リ「美波の言う通りやでダーリン!ラブラブシュートや!」

一「だからそれなんなの!?」

リ「決まってるやん!2人の愛の結晶といえば『バタフライドリーム』!」

一「ええ…」

リ「ほら、はよ手繋いで!」



…なんか……、一之瀬の顔が物凄いひきつってる。もしかして余計なことしちゃったか?



鬼「一之瀬!この際やってみろ!」


土「やれよ!ダーリン!」


一「わかったわかった!やるよ!」



あ、やるんだ。てか鬼道、真面目に言ってる…よね。



でも一之瀬が渋っている間に、『ブロックサーカス』でボールは奪われてしまった。うん、なんというか…。



「ドンマイ、リカ…」

木「愛が壊れたね〜。もともと愛なんてなかったけど。うししっ!」

「愛って?」

木「美波本当にバカだよな」

「何でだよ!」

木「だって見てるこっちが呆れるんだよね〜、うしし」

「だから何が、っと!」



夕弥につっかかってる間に打たれて、守兄ぃが弾いたボールをクリアする。危ない危ない。



そこでホイッスルが鳴って、前半が終わった。






円「流石究極奥義だ。そう簡単には掴めない」

木「まあ円堂大介ができなかったわけだし、てゆーかアイディア倒れ?」

塔「あんたは一言余計!」

「そうそう!まだ出来ないとか決まったわけじゃないんだしさ!」



究極奥義っていう名前がつくくらいの必殺技なんだから、そう簡単に完成するとは思えないしね。



瞳「やはり彼らはあなた達の練習相手として不足じゃないかしら?」

鬼「いえ、陽花戸中は俺達をよく研究しています。彼らと戦うことで、俺達のこれからの課題が見えてくると思うんです」

風「こんな試合も久しぶりですからね。みんな!楽しんでやろうぜ!」

『おう!』



確かにエイリア学園との戦いばっかで息も詰まってたし、いい息抜きにもなりそうだ。



…いつかまた、こんな楽しいサッカーをヒロトやリュウジ達と出来たらいいな…。



風「後半、始まるぞ」

「あ、うん!」



とりあえず今は、この試合を楽しもう!





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