荒波少女

□第16話 激闘!最凶イプシロン!!
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角「白熱の雷門中対イプシロン!両者どちらも譲らない!息詰まる攻防が続いている!」



円「よし!チャンスだ!攻めろ!」


鬼「いけ!美波!」


「(アツヤには…マークついてるか)『アクアストリーム』!」



僅かなチャンスでゴールを狙うけど、デザームの守るゴールは割れない。



「くそっ…」



今の雷門にアツヤ以上の決定力のあるフォワードやミッドフィルダーはいない。



やっぱりアツヤじゃないと…いやダメだ!負担をこれ以上かけたら…。



吹「『エターナルブリザード』!うおおおお!いけ!」



『エターナルブリザード』はデザームの『ワームホール』で止められてしまった。あんなに威力が上がったのに。



デ「攻撃せよ!戦術時間は7,4秒だ!」



イプシロンのカウンターだ。



鬼「ディフェンス!6番チェックだ!」


「『荒波』!っ、」



ギリギリのところでかわされてボールはゼルへ。夕弥も『旋風陣』を使う間もなく突破された。



ゼル「(今度こそ!)『ガニメデプロトン』!」


円「『マジン・ザ・ハンド』
!」



でも守兄ぃががっちりと止めて、そこで前半が終わった。



円「いいぞみんな!イプシロンの動きに負けてないぜ!」

秋「後半もこの調子でがんばって!」

塔「任せとけ!1点も入れさせるもんか!」

栗「必ずやつらを止めてみせるでヤンス!」

一「俺達の力を見せてやろう!」

木「俺もやってやる、『旋風陣』!」

「あたしだって、今度こそ!」

円「俺達は確実に強くなってる。絶対に勝つぞ!」

『おう!』



みんなが意気込む中、しろ君だけが暗い表情をしている。



瞳「吹雪君。攻撃に気をとられすぎよ。ディフェンスに集中しなさい」

鬼「監督。吹雪をフォワードに上げて下さい。今のままでは攻撃力が足りません」



攻撃力が足りないというのに、フォワードを務めるリカが突っかかったけど鬼道はそのまま続けた。



鬼「前半の攻撃から判断しました。デザームのゴールを打ち破るには、吹雪の力が必要なんです」

瞳「それはわかってるわ。でもこの試合は1点勝負よ。絶対に失点できないわ」

鬼「ですが、このままでは得点も出来ません」

瞳「吹雪君はディフェンスから瞬時に攻撃に移れる。イプシロンの攻撃を防いだ時こそがチャンスよ。カウンター攻撃を繰り返せば必ず得点の機会はある」

吹「はい」

鬼「しかし、それでは吹雪の負担が」

吹「大丈夫、任せてよ」



そう言うけど、しろ君は無理してるように見えた。…あたしももっと頑張らないと…。



円「あれ、吹雪は?」

秋「さっきまでいたけど…」

「ちょっとあたし探してくる!」

風「あ、おい!」



しろ君、どこいったんだろ…。





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