荒波少女
□第15話 デザームの罠!
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円「ナニワランドの地下にこんなところが…!」
リ「驚くのはこれからやで」
ドアが開くと、そこには沢山のマシンがあった。…なんかやたらとキラキラしてるような。
リ「ウチらがデコってん。ダーリンの顔とかも書いとこか?」
一「あ…はは…」
目「どこにでもある普通のマシンに見えますねえ。トレーニング効果が大してあるとは思えません」
リ「そりゃやる奴によるわな。まあアンタには無理やろけどなあ」
目「!、やってやろうじゃないですか!」
目金がマシンに乗ってスイッチを入れる。レベルは1だけど、もう無理そうだ。意外とキツいみたい。
リ「え?もっと強うしてってか?」
さっきのことを根にもっているのか、リカはレベルを2にした。ドンマイ、目金。
リ「坂になったりデコボコになったり、めっちゃハードや!言うの忘れとったけど、これただ走るだけのマシンやないで」
リカが言った瞬間、何かの塊が飛んできて目金は吹っ飛ばされた。見てみると足の形をしている。
「スライディング?」
鬼「かなり高性能だな」
リ「レベル上げるともっと激しなるで。最高レベルはうちらもクリアできへん」
凄い…。こんなに高性能なんて、ここで特訓すれば絶対に強くなれる。
円「…おっもしろい!俺、ここでめちゃくちゃ特訓したい!」
「あたしも!」
風「イプシロンとの戦いまで残り3日。ここなら今まで以上の特訓ができる!強くなれるはずだ!」
円「使わせてもらっていいか?」
そう守兄ぃが言うけど、リカは渋った。だけど一之瀬がダメなのかと聞いた瞬間、
リ「もちろんええよ!」
あっさり了承が出た。
「リカは一之瀬が好きなんだね」
リ「美波には渡さへんで!」
「あはは、一之瀬はものじゃないって」
春「美波先輩…、そういう意味じゃないですよ」
「え?」
リ「…なあ、美波って鈍感なん?」
秋「…うん。美波ちゃんのことを好きな人は結構いるんだけど…」
春「気づいてないんですよね…」
夏「恋愛に興味のないサッカーバカだから仕方ないのよね…」
リ「見たところ3人はおるな…、よっし!このリカに任しとき!」
「何を?」
リ「ええからええから!」
…どういう意味なんだろ。
リ「なあなあ、好きな人っておるん?」
「好きな人?」
『!』
リ「(わっかりやすい反応やな…)せやせや!言い!」
「もちろんみんな!」
リ「………聞かんかったことにしとくわ」
呆れたようなリカ。皆もため息をついたりしている。
「何で皆ため息ついてんの?」
風「…いや、美波は知らなくていい」
そう言った一朗太は遠い目をしていた。どうしたのかな。
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