荒波少女

□第13話 最後のワイバーンブリザード!
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真・帝国学園との戦いを終えて、一旦稲妻町に戻ってきた。


そうだ、あとで半田達のお見舞いに行こう。京都で八つ橋買ったしね。いつ買ったのかは割愛。



円「戻ってきたな!」

風「ああ!」

壁「久しぶりッス!」

栗「なんか、懐かしい感じがするでヤンス!」

塔「何々?皆感動しちゃって」

円「ほら、あの鉄塔!見えるだろ?あれが稲妻町のシンボルなんだ!」

「いっつもあそこで練習してたんだよね!」

塔「へえ…」

円「イプシロンとの次の戦いまで1週間だ!皆!ばっちり調整して、レベルアップしていこうぜ!」




河川敷を通りかかった時、守兄ぃが古株さんにキャラバンを止めるよう言った。



見ると、雷門のジャージを着た子と、雷門とはまた違ったユニフォームを着た人がサッカーをしていた。

雷門ジャージを着てる方はわかんないけど、片方は見覚えがある。



円「今のシュートすげえ!」

風「アイツ、雷門のジャージ着てるけど…、誰だ?」

「行ってみよっか!」



キャラバンを降りて、2人の元へ。遠目では確証が持てなかったけど、片方は確かに知っている人物だった。



円「杉森!」

杉「おお、円堂!」

円「久しぶりだな!」

杉「戻ってきたのか」

円「ああ!皆で今、雷門中に戻るところなんだ」

杉「そうか」



いたのは御影専農中サッカー部のキャプテン、杉森だった。久しぶりに会ったけど、元気そうだ。



「それでさ、彼は?」

杉「コイツの名前は闇野カゲト。皆、シャドウと呼んでいる」

風「シャドウ?」



シャドウって…、あ、名前がカゲトだからか!影は英語でshadowだもんね!



円「よろしくな!シャドウ!あ、なあ、何でうちのジャージ着てるんだ?」

杉「雷門の転校生だそうだが」

円・風「転校生!?」

闇「学校が壊された日にな」

円「エイリア学園が来た、あの日か」

「大変だったんだね…」



よりにもよってあの日に転校してきたんだ…。



闇「俺は強い奴が好きだ。だから雷門に来た。ところがお前達はもう、旅立ったあとだった」

杉「だから、うちにスカウトしたんだ」

風「スカウトって?」

杉「対エイリア学園のバックアップチームだ」

円・風「ええ!」

「バックアップチーム?」

杉「実は、お前達がエイリア学園戦っていると聞いて、じっとしていられなくなってな。強い奴を集めているところなんだ」

風「そうだったのか…」

杉「日本一になったお前達でも、何度も挑戦しなければ倒せなかった相手だろ?噂では、次の敵は更に強いというじゃないか。


だからな、俺達がこうしてバックに控えてるんだと思って、お前達には安心して戦ってほしいんだ」

円「シャドウ、お前も?」

闇「ああ。だが、今の俺のシュートでは宇宙人に勝てない。完成したその時に、チームに加えてもらおう」

杉「円堂。皆応援している。絶対、負けるなよ」

円「ああ!ありがとう!ありがとう杉森!すげえ元気貰ったぜ!」



守兄ぃの言う通り、凄い元気をもらった。あたし達だけじゃないんだって思った。…ただエイリア学園の皆も友達だからちょっと苦しいけど。



杉「そうだ、円堂」

円「なんだ?」

杉「いや、妹の方だ」

「あたし?」

杉「ああ。改が会いたがっていたぞ」

「改が?」



改かあ…、あたしも会いたいな。この戦いが終わったら連絡とろうかな。



風「もっと危機感持てよ、美波」

円「風丸の言う通りだ」



…どういう意味なんだろ。てか2人とも目が笑ってないよ…。





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