荒波少女
□第8話 衝撃!エイリア学園!!
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レ「…またお前達か。なぜここにいる」
円「俺たちがかわりに戦う!」
レ「フッ…、地球人の学習能力はは想像以上に低いな。二度も敗れたのに敗れたのになぜわからないのだ。我々には勝てないと!」
塔「宇宙人の想像力も大したことないね!あたし達がパワーアップしたとは思わないの?」
レ「いいだろう。地球にはこんな言葉がある。二度あることは三度あると!」
リュウジもといレーゼから放たれたシュートを、守兄ぃはしっかりと受け止めた。
円「吹雪!がんばろうぜ!」
栗「『エターナルブリザード』で奴らをばしばし吹っ飛ばしてほしいでヤンス!」
吹「うん。宇宙人なんかに負けないよ」
「絶対に勝とう!」
風「ああ。今度こそ勝ってみせる!」
それぞれが今度こそは勝つと意気込む。うん、この雰囲気ならきっと勝てる!
そう思ってたら、
瞳「吹雪君。あなたセンターバックに入って。ディフェンスに専念するのよ。絶対に上がらないで。『エターナルブリザード』は封印してもらいます」
吹「! はい」
『えええええ!』
監督からまさかの作戦が飛び出した。
一「何故です!?吹雪のスピードを生かした攻撃!それが奴らへの対抗策でしょう!」
一之瀬の言う通りだ。でも監督は意見は聞かないと言う。
円「監督の作戦に従おう!」
「守兄ぃ…」
嫌な雰囲気を振り払うかのように、守兄ぃが言った。
それに続いて、なっちゃんもこれは全人類の命運がかかった大事な一戦なのだと言う。…まあ、表向きはそうなんだけど。
そして鬼道曰く、勝つためにしろ君をディフェンダーとして起用したと。
円「そうさ!あとは俺達が結果を出すだけだ!」
染「俺のシュートで勝利を決めてやる!」
吹「僕も白恋中と皆を守るために、全力で戦うよ」
「そうだね!」
瞳「円堂さん」
「は、はい!」
瞳「貴女は吹雪君が取りにいけないところをカバーして。あと、チャンスがあれば積極的に上がりなさい」
「はい!」
せっかくヒロトが特訓を手伝ってくれたんだ。絶対に点を取ってやる!それにしても、敵なのになんで手伝ってくれたんだろ…。
円「やるぞ!今度こそエイリア学園の侵略を終わらせるんだ!」
『おーっ!!!』
角「さあ!両チームとも気合は十分!天は人類に味方するのか!それとも見放すのか!運命の一戦!まもなくキックオフ!」
いつの間に来たのか、お馴染みの実況が響く。流し聞きながら、レーゼことリュウジを見た。
「(絶対に勝つ!)」
吹「さあ!風になろう!」
円「皆!ファイトだ!」
染岡からのキックオフ。鬼道があがり、パスを受け取った染岡がそのまま進んでいくが、2人がかりのディフェンスに阻まれてしまった。
角「おーっと!ディアムが加速した!凄いスピードだ!」
速い。でも確かに見えていて、土門がパスカットした。一朗太もボールを奪ったりして、皆調子がいい。実力はほぼ互角!
吹「風に、なれたね」
一進一退の攻防が続く。
塔「『ザ・タワー』!」
塔子の『ザ・タワー』でボールを奪って、一朗太の『疾風ダッシュ』から染岡へボールが渡った。
染「『ドラゴンクラッシュ』!」
ゴルレオ「『ブラックホール』!」
「惜っしい!」
でも相手に必殺技を使わせた。それだけシュートの威力も上がってるってこと!
吹「もっとスピードがなきゃだめだ」
「スピード…?」
ポツリとしろ君が言ったけど、気にしてる暇はなさそうだ。隙あらばどんどん攻めてくる。
レ「最低限の学習能力は持っていたようだな。たが、ここまでだ!」
レーゼがバックパスをし、またレーゼにボールが渡った。そして、前にも見たことがある体勢をとった。
「まさかあの距離からシュートを…!」
レ「『アストロブレイク』!」
凄まじい威力のシュートが放たれた。その時、シュートの軌道上に塔子と壁山が飛び込んだ。
塔「『ザ・タワー』!」
壁「『ザ・ウォール』!」
2人のシュートブロックも破られ、残るは守兄ぃだけ。でも『マジン・ザ・ハンド』を出すのには間に合わない…!
円「『爆裂パンチ』!」
咄嗟に繰り出されたのは『爆裂パンチ』。でも、
ピーッ
ホイッスルは無情にも鳴り響いた。0ー1。
雷門からのキックオフで試合再開するも、また点を取られて差は2点に広がってしまった。
周りを見渡せば、皆表情が暗い。士気が下がってる。2点差というこの状況。何人かは、若干諦めているような表情だ。
「(まだ試合は終わってない。まだ前半でさえ終わってない。なのに…!)」
点を取れるかもしれないしろ君はディフェンスに入ってる。
「あたしが…」
点を、取るんだ。
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