イナズマ青春記

□第11話 三度目の正直
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ホイッスルが鳴って後半戦開始。



士郎は『アイスグランド』でボールを奪うと、マフラーに触れた。髪がはねあがり、目が金色に輝いた。



アツヤの人格が出てきて、そのままドリブルでかけ上がった。



角「速いぞ吹雪!グラウンドを吹き抜ける雪風のようだ!」



ゴール前まで行き、シュートを打つが必殺技で止められてしまった。



再びゴールを狙うが『グラビティション』で止められる。



『ザ・タワー』で奪い返して染岡にパスがいきかけたが、それを士郎(人格はアツヤ)が奪った。



り「あーあ…」


染「おい!吹雪!」


吹「ゴールを奪えばいいんだろ?俺に任せとけばいいんだよ!」



たが今度は『フォトンフラッシュ』で奪われてしまった。



染「チッ…、りなもなんか言えよ!」

り「そんなこと言われても…。士郎には何か考えがあるんだよ」

染「何かってなんだよ」

り「それは…、……今は士郎を信じて欲しい」

染「…」




そしてパンドラがパスを出したその時、



一「『フレイムダンス』!」



パスをよんでいた一之瀬が、新必殺技でボールをクリアした。流石はフィールドの魔術師だ。



風「やったな!凄い技じゃないか!」

鬼「何故わかった?」

一「癖があるんだよ。パスを出す方向がわかるんだ!」

風「癖?」

塔「宇宙人にも癖があるんだ!?」

り「そうみたいだね」




試合再開。またもパンドラのパスを一之瀬がカットした。



癖とはパスを出すとき、出す方向へ唇を舌で舐めること。うん、確かにわかりやすい。



ああいうのって、自分じゃ気づいてないのかな?まあ気づいても癖って直すの難しいらしいし。



吹「さあ!俺にシュートを打たせろ!」



ボールが一之瀬から渡った。



レ「奴を止めろ!」



レーゼの指示でディフェンダーが士郎の前にたちはだかった。それを見た士郎はニヤリと笑って、



吹「来たな!…染岡っ!」


染「!」



染岡にパスを出した。一瞬驚きの表情になったけど、染岡もニヤリを笑うと、ボールを蹴った。



青いドラゴンが現れた。



染「うらあっ!行けえ!!!」



染岡が放ったシュートはキーパーに必殺技を出す暇も与えず、ゴールに突き刺さった。



染「っしゃあああ!」


土「エイリア学園からゴールを奪ったぞ!」



同点ゴールだ。



り「やったね、染岡」



そしてこの必殺技は目金によって『ワイバーンクラッシュ』と名づけられたのであった。



吹「ふん。まだ勝ったわけじゃねえだろ。決勝点はオレが決めてやる」



挑発的な笑みを染岡に向ける士郎もといアツヤ。全く、素直に喜べばいいのに。




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