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□お兄さん事情
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くっつくなと言われたって可愛いのだからしょうがない。 byレウス希少種

小さい頃は、お兄ちゃんって笑顔で呼んでくれたのに…。最近は、私の顔を見ただけで、この世の物とは思えない様な形相でこちらを睨んでくる。しかし、それもまた可愛いくてしょうがない。


この間、実家でホラー映画を見た後、顔を真っ青にしながら怯えていたから、
「今夜は、私と寝るかい」と聞いたら、
「寝言は、寝てから言え」 と冷たくあしらわれてしまった。でも、その後こっそりベッドに侵入し一緒に朝までプロレス(あふんな方じゃないぞ)ごっこができたからよしとしよう。


私の可愛い弟が大好きなオムライスにケチャップで、
「お兄ちゃん大好き
と書いたら、私のオムライスに
「くたばれ」
と書かれた。
これが、俗に言うツンデレと言うものか悪くないな。


私が、風呂に入っているときに弟が風呂場に入ってきた。
「入浴シーンいただきましたー(・∀・)」
と鼻血を撒き散らしたら
「そのまま、大量出血で死んでしまえ///」
と恥ずかしがりながら桶を投げつけてきた。照れ隠しもきゃわいいのだ私の弟は。

弟が階段を踏み外して転びそうになった時、しっかりと受け止めそのままお姫様抱っこをしながら紳士スマイルで、
「大丈夫か?」
と聞けば、耳まで赤く染めながら
「う、うるさい///」
と叫び、私にボディーブローをかまし走り去って行く背中を見送る。
うん、完璧な送り出しができたな。

大好きな弟と一緒にいたいがために仕事をサボって…ゲフンゲフン、失礼
町内パトロールをしている。うん、あれはパトロールだ断じてストーカーではない。
これが、私の一日で愛する弟を愛でるのが私の仕事であり使命なのだ。
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